第7話正体の露見

気づいたとき、彼女は船の中で寝かされていた

「助けられたのは君ひとりだけだったんだ」

少年が覗き込んでいた

少女ははっとしたような表情をし

「そうであるか」

とぽつりと呟いた


美しい

少年は痺れるような心地で少女を見つめていた


「もう大丈夫だ」

少年とは別の声が起こった

視線をそちらに向ける

見るからに医者だった

「起きてもよいよ。処置はすべて終わっている」


医者がいった


「よかったね。もう助からないかと思ったのに」

少年が立ち上がる

そして少女に手を差し伸べた

少女はその手をとると、ゆっくりと起き上がる


「君、超人類だろ」

医者の発言にその場の空気が凍りついた

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