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  • 感想文いつも楽しみにしています。本のチョイスや感想が好きで、更新されると真っ先に読みに来ます。今回の落合陽一さんの書籍は賛否が分かれているので、以前から気になっていました。一度読んでみたいです。


    ところで、神楽坂さんに個人的に質問したいことがあります。

    小学生の子供は物語や漫画、図鑑の類をよく読みます。ここから読むジャンルを評論やほかのジャンルに接続したいのですが、うまく導線を引く方法はないでしょうか。神楽坂さんが国語の先生と知って、ぜひ一度聞いてみたかったのです。

    私が家に置いている普段自分が読む本、新書や小説などは、子どもが「大人向けで自分用ではない」と認識しているみたいで、なんとか中学生くらいが少し背伸びして読める本を上手に発掘して家に置いておきたいのですが、見つけ方に悩んでいます。

    高校生になるまでこれくらい読めていると授業が進めやすい、などという目安になる本はありますか。読書と子供というテーマをいつも考えているのですが、なかなか指針となるものが見つけられず、難しく感じています。ぜひ現役の先生のご意見、お聞かせいただけませんか。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!

    評論などの本に接続する際に心がけることといえば「一瞬のチャンスを逃さない」ということでしょうか。

    私自身、大学に入るまでろくに評論も読みませんでしたし、評論用語を身に着け始めたのも大学で文学を読み始めてからです。なので、私も評論や新書に接続できなかったうちの一人です。
    最近思うのは、読書行為に代表されるインプットは実際の行為に付随するものだということです。活動をする中でなんらかの課題に直面し、それを解決するために手段として「書籍にあたる」という行為に行きつく。
    そのときにできるだけ的確な1冊を提示できるかどうか、ということがその子の今後の読書活動に大きな影響を与えるのかな、と思います。提示してあげるものの難易度は特に考えないです。もちろん岩波ジュニアとかちくまプリマ新書などなら読みやすいものを提示できると思いますが、その子ども・生徒の好奇心に応えるものなら、多少難しくてもいいのかなと思います。挑戦したときに「難しかった」と言われたらまた難易度を下げる…といったように子どもとコミュニケーションを図りながらニーズを把握していきます。

    私も高校1年生のときに、書いた小説を先生に見せたところその先生から長文の手紙とともに遠藤周作の『白い人・黄色い人』、村上龍の『愛と幻想のファシズム』を渡されました。
    どちらも難解なので、そのときにはすぐに読めませんでしたが、高校3年生のときにどちらも読み、私の人生に大きく影響を与えています。その先生も私が創作するときに直面する課題を乗り越えさせるためにそれらの本を提示したのだと思います。

    つまり、我々が持つべき姿勢は「子どものニーズを把握すること」「的確なレファレンス力」そして「この人なら何かおすすめしてくれそうだと思ってくれるような信頼関係を築くこと」だと思います。
    子どもや生徒の好奇心がくすぐられたり、問題に直面したとき「これでも読んでみんさい」という一冊が提示できるように、私も様々な本を読まなければな、と思います。

    もっといえば、提示するものが書籍である必然性はありません。それは漫画かもしれないし、音楽、映画、絵画、食べ物、メディアは様々です。普段は、対象の子ども・生徒に寄り添いながら、知的好奇心を刺激する仕掛けをしながら、アクションをしたときにこちらが的確に提示をすることを気を付けなければならないですね。


    高校生までに~というのは考えたことないです。授業の中でいろんなテーマの文章に触れながら一緒に物事を考え、議論ができる素地を育んでもらえれば、それでいいと思います。

    質問の答えになっているでしょうか…参考にしていただければ幸いです。


  • 編集済

    コメントを失礼します。
    『海の仙人』私も読みました。
    登場人物が神様・ファンタジーを見つけて「あ、ファンタジーだ」と言う緩さなのに、最後は無条件に心にくるものがありました。
    絲山秋子さんの作品を友人にすすめたときにはまってくれたのがこの作品です。
    『エスケイプ/アブセント』も読みました。
    個人的には『ラジ&ピ-ス』が1番好きですが、それに満足しないで他作品も読みたくなる作家さんです。
    長々と失礼しました。絲山作品が褒められるとなんだか、嬉しくて。