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  • 第5話 蝉への応援コメント

    原爆のパワァなのか

  • 第5話 蝉への応援コメント

    ※)読者企画〈誰かに校閲・しっかりとした感想をもらいたい人向けコンテスト〉参加作品としてコメントします。

     まだ小説を書き慣れていない、いや文章自体を書き慣れていない様子で、まずその点での読みづらさを感じます。全体的に誤字が散見されるので、その確認の意味も含めて、何度か読み返してみてください。
     考えたこと思ったことをそのまま、その順番で書き連ねているような印象で、そのため、読者から見れば「何が起きているのか」分かりにくいことになっています。作者にしてみれば当然のことでも、読者はなにひとつ知らない、分からないということを前提に、読者に伝わる描写を目指してください。小説は散文なので、ただ書いただけでは完成せず、「読者に分かるように、意味が通るように」書いてようやく完成するものですから、その点を意識していただきたいと思います。

     全体を貫く沈鬱なトーンは、おそらくはテーマになっている戦争の記憶や現代政治・軍事事情といったものから感じられるものでしょう。そのこと自体は小説として悪いことではないのですが、この沈鬱さが、小説を読む面白み、作品自体の魅力には、まだ繋がっていないようです。
     伝奇的・非現実的な描写をしているにも関わらず、戦争を始めとした「生々しく現実的なもの」がテーマになっていることが隠れもないため、どことなく中途半端です。現実的なものをやりたいのならそれを追うべきですし、幻想的な風景で演出をするなら、もっと幻想性を高めるべきです。どっちつかずになるだけで、その魅力はそれぞれ半減し、合算してもひとつ分の面白さには(印象として)届かないのです。

     トータルで、「書こう」つまり「自分の中にあるものを外に出そう」という意識はうかがえました。この次は、その「出したものを受け取ってもらおう」つまり「読者に伝わるような形にして書こう」ということを目指されるといい、と思います。