魔族転生記
チェニック
序章
今年の夏は辛い。
陽炎がハッキリと見えて、人が滝の様な汗をかき、猫が日陰でぐでー、とする。
そんななか、俺__辻見 志貴 は、部屋で過ごしている。
だが、冷房なんてものは壊れてしまった。
だんだんと上がっていく室温が、順調に俺の体力を奪っていった。
「はぁ、ダメだ。コンビニでも行こう。」
そしてアイスでも買おう
誰がいる訳でも無いのにそう呟くと、ダルイ体にムチを打ち外へ出かける。
肌に照る直射日光と、コンクリートというより鉄板と言うべき代物からの熱により、体が溶けそうになる。
「___!」
何かさけぶような声が聞こえるが、なんて言ってるか分からない。あぁ、暑い。ダルイ。もう死にたくなってくる。
足がもつれる。ボヤける視界がぐらりと揺れる。上下が逆さまになる。そして、頭から川の浅瀬に落っこちた。
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