ランキング・サバイバー

ホワイトゼウス

第1話 生徒会と恋敵手の関係

「今一番女子人気悪い奴と通りすがったぞ」

「あのクズね」

「アイツまじないわー。だってあのヘンタイ行為をしたやつだろ?」

うるさい人ごみの中を、1人歩いている少し目立たない少年。

それがスクールカースト最上層から最下層に下がった悲劇の少年

鈴ノ原高校2年の西木田知生の冴えない日常だ。

彼は、5年前この学校の生徒会が編み出した『ラブモテランキング総選挙』という毎月女生徒に一番人気の男子を炙り出す企画で、10ヶ月連続一位を取った彼だったが、一学年終了間際に転校生が現れた。

奴の名前は、杉s(ry

『おーい岸田』

『脳味噌私のと移植してやろうか』

『サーセーン』

『今のはオフレコで頼む』

『無理だわ』

おっと失礼、奴の名前は、峰頭禎之。

奴は、茶髪!ショート!イケメン(性格も)+学業もトップクラスで、四月のはじめの実力テストの時に、知生は学年1位の座を奪われ、ついでに悪いうわさもばら撒かれてしまい、一気にRANKDOWN!

それから、そいつは生徒会に入って、生徒のトップとして活躍している。

知生は、カースト最下層となり、女子からは、あの黒光りするやつと同等または、それ以下の扱いを受けることになった。

では、ここからは、主人公にバトンタッチ! みんなまたいつか会おうな!

『もう出てくんな』

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

その時俺は、授業が終わり、教室から廊下に出ていた。

「はぁ・・・もう嫌になっちゃうなぁ・・・」

「あ、ともくんだ。ヤッホー!」

「よーっす」

こいつは俺の幼なじみ。名前はなんつったけ?たしか、瑠璃だったような・・・

「彼女は瑠璃ではない(無言の腹パン)」

ゴハッ!何だこいつ!TCGマニアか何か?

「痛え!」

「失礼、とっさに彼女を守りたくなりまして」

でしゃばるなモブ風情が!俺もだけど。

「じゃ、本当は誰だよ。面接太郎?」

「私は、面接マニュアルではございません。ちゃんと、新海原誠人という名前があります」

「どっかで聞いたことあるような某映画監督だなおい」

どう足掻いても、Yournameの監督だろ。

気持ち悪い。

俺はヤツから、500m離れた。

「まってよお〜とも〜」

彼女は、こちらに走って向かってくる。そんなことしなくてもいいのに。

「昔の呼び名で言うな」

トモ、ファースト幼なじみ、うっ頭が・・・

「ばたんきゅ〜」

「やった!じゃなくて、ともくん眼を覚ましてよ〜」

「しんじゃった?」

「しんでないよね」

「知生さ〜ん」

「何でしょうか」

「俺のいとこは如何でしょうか」

俺は、昔あいつを従姉妹かと、思っていた。理由は、昔お隣さんが従兄妹の家だったからだ!また、黒髪ポニーテールで、従兄妹の下の方と同じ髪型だったってのもある。

「・・・」

「あ、嘘だって、恵ちゃん悲しむなよ!」

やっと思い出した。結城恵子つったな。珍しい苗字かな・・・

と言いながら俺は、その場で眼を覚ました。

「誰?」

何言ってんだよ恵子、そんなに人の名前忘れやすかったっけお前

「呆れた。ふざけんな」

「ともくんなんか大嫌い!ベーッだ!!」

と言ったかと思うと、俺を真っ向から、睨みつけ、昇降口まで走って向かっていった。もっと俺のことも考えてくれよぉ。

やっぱ嫌われ者の定めかな。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

俺は、一人教室の前に取り残された。もうすぐ、完全下校時刻だ。

「ちぇっ、棚から牡丹餅ラッキースケベイベント起こると思ってたのに」

独り言をつぶやいた途端、後ろから、負のオーラを感じた。

「ようこそ!モテ度至高主義の高校へ!!変態王子くん」

「どっかで聞いたことある響きだな、おい。てか、俺二年生だぞ。あとオレは変態王子ではない、笑ってくれない猫が出てくるだろ」

そうかと思ったら、例の生徒会のクソ提ゲフンゲフン書記の、岸田だった。

「君は、僕達にとってハラショーなことばかりしてくれるな。僕は、とても満足だよ!君をG以下の存在にできてさぁ!ハハハ」

そりゃそうだろうな。俺もお前と会う気さらさらなかったし。ここは適当にごまかすか。

「あ、俺ちょっと用事思い出し(ry」

「君を帰すと思ったか、クズ。俺は、峰頭から頼まれてこんなことをやってるのかもねぇ〜」

えー、なんなのこいつ。煽ってくんの?某イカTPSでも煽りグセあるんじゃないの?

「あー、こいつ目が皿のようになってるーどーしたのかなー?あとみねがしらってだれー」

「君、僕がそんなに変人に思うのか?あと、峰頭は、転校生。それくらい知っとけ片ライバル思い」

今だ!逃げるぞ!!おれは、全力疾走した。

「廊下は走るな!」

脳内北上「うわぁ、だるいーイヤなセンコーだーもう一緒に帰っちゃってもいいよねー。大井っち?」

脳内大井「いいと思いますよ北上さんの言う事なら任務なんて無視して帰りますよ」

やっぱり蹴りたい。センコーのこと一回でいいから蹴ってみたい。そして、帰りたい。   

「明日、朝一で職員室に来い」

うひぃ・・・

一方クソ提t(ry は・・・

「ざまぁ。先生に引っかかってやんのwwwここに先生が偶然来るように仕事の順番を変えた僕天才だろwwつっても、考えたの天才君だけどねプークスクスww」

燥いでた。

実際、完全下校時刻は過ぎてしまい、、、

キーンコーンカーンコーン

「ぎゃあああああああああああ!一週間学校以外自宅謹慎だあああああああああああ」

「フーッハッハッハッハ!これも、ステインズゲートの導きか!」

この一週間地獄を見た。さらに嫌われた。もうゴールしていいんだよね?

                      続

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る