蕗亜×李蠹
※非常にヤンデレでございます(笑)右固定でも無いですがどーぞ、見れる方は〜……-
本編…──
頭が痛い。さっきまで蕗亜と話してた所までは覚えているがそこからの記憶が無い。
『頭い痛ぇ…』
そう小さく呟き朧気だった周りがハッキリと見えるようになった。
俺の目の前に広がっていた光景は正直見たくなかったモノだった
動かなかったから分からなかったものの俺の首には細めの…首輪と足が拘束してあった。それに…───此処は檻の中?
現状把握が間に合わない。なんとか拘束を解こうとするけど間にあわない。それどころか絡まるばかりだ。急いでいたら急に目の前のドアが開きニコニコと笑ってる蕗亜が入ってきた。
『蕗亜!早く助けろ!』
此処は空気が悪い。だけどそれを言ってもさっきと変わらず…美術品でも鑑賞しているような目で
『あ、もう起きたんだね?wもう少し寝てて欲しかったのになぁ?眠姫には寝ててもらわなきゃ……でしょ?』
とそっと檻越しに頬を触ってくる。
『そんな事より此処から出せって言ってんだよ!聞いてんのか?』
そう言うと面白可笑しそうに…尚且つ楽しんでいるかのように黄色の何も映していないような瞳で
『此処から出せって?李蠹ちゃんはいつも鈍感だよねぇwもう面白くてさ、優しいんだもんね。ここまで言ったら分かってくれるかな?』
…──出す気は無いと…ね?
『意味が分かんねぇ!閉じ込める必要あるか!?』
出たい出たい出たい。こんな所に居たら自分は確実に蕗亜の様な廃人の末路を辿る。
『僕さ、李蠹ちゃんの事好きだよ?他の誰にも渡せなくて…僕だけが…僕だけが李蠹ちゃんを愛してあげるからね?外なんて出なくて良い…此処でずっとずっと…僕のモノで居てくれれば良いんだよ?』
そんな事を言い出す。思考が日によって変わるのは知ってる。だが、こんな事を言い出したのは俺が知ってる限り初だった。
『っ…何で、んな事言い出すんだ?また、変な物食べたとか、酒でも飲んだか?』
それ位しか俺の頭じゃ考えられない。元々こいつは馬鹿では無い。だから、何かあったのかもしれない。このままでも時間が経てば古闇とか楼驪が不審に思うだろ。
『飲んでないよ〜?wそ、れ、に、此処には誰も来れない♪何故かって?部屋の鍵を持ってるのは僕だけ♪それに…此処では能力使えないからねぇ…』
もう俺には何も出来ないとでも言われている位に虚しい気分になる。
ダメだ、此処で考えていたら頭が可笑しくなる。
『ね?李蠹ちゃんだって知ってるでしょ?李蠹ちゃんを1番知ってるのは僕だよ?僕だけが李蠹ちゃんの価値を認めてる。そう、一緒に居ない方が不自然でしょ?ねぇ…僕も認めてよ?認めてくれたら拘束を解いてあげる♪』
そう耳元で呟くように言うと次第に自分が何をしたかったのかさえ分からなくなってきていた。
これからどうするだとか考えられなくなって。蕗亜だけが認めてくれた?認めるってなんだ?…瞬間的に思った。このままじゃ逃げられないって。
『愛しい愛しい僕の李蠹ちゃん…─』
…───僕に溺れて僕に堕ちてよ?
僕達の恋愛事情(腐) 夕霧 夜薙 @Natsuml-0419
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