巡洋戦艦⑩
連合王国海軍の巡洋戦艦。
モデルはイギリス海軍のライオン級巡洋戦艦。
スペック
・全長213m
・全幅27m
・喫水9.9m
・常備排水量26690トン
・満載排水量31310トン
・機関石炭重油混焼ボイラータービン2基4軸(合計70000馬力)
・最高速度27.5ノット(51km/h)
・航続距離5610海里(10390km)
・乗員1092名
・兵装13.5inch(343mm)Mark5連装砲塔 4基8門
4inch(102cm)Mark5単装速射砲 16基16門
21inch(533cm)魚雷水中発射管 2門
WW1前のイギリス海軍が建造した超弩級戦艦。1909年から建造が始まり、1912年にライオンとプリンセス・ロイヤル、1913年にクイーン・メリーが完成している。
本艦級の特徴は、本級以前のイギリス海軍巡洋戦艦の主砲砲塔配置が、艦首、艦尾に1基ずつ、艦中央部の左右舷側に互い違いで1基ずつの配置で、中央部の2基に死角の多い不自由のある配置だったのを、艦首に背負い式で2基、艦中央に1基、艦尾に1基と全て艦の中心線に配置した事で、火力の指向性を改善させた事にある。また、後のタイガー級ではさらに洗練され艦首、艦尾にそれぞれ背負い式に2基ずつの配置となっている。
WW1には本艦級3隻全てが参戦、ユトランド沖海戦にも3隻が参戦しているが、この海戦の中で3番艦クイーン・メリーが、戦闘開始から僅か38分しか経っていない16時25分にドイツ海軍のデアフリンガー級巡洋戦艦デアフリンガーにより爆沈させられている。このあまりにも早すぎる撃沈は、当時のイギリス海軍で蔓延していた弾薬庫での主砲装薬の取り扱いにおける誘爆防止措置の不徹底が原因だったとされている。イギリス海軍ではドイツ海軍に手数で勝る為に、弾薬庫や給弾装置の安全装置を無効化させる事が常態化していたのだ。
さらにクイーン・メリーの乗員にとって不幸な事に、クイーン・メリーが被弾から時間を置かず転覆爆沈した為に脱出に成功した乗員が少なく、さらに脱出に成功した後も戦闘が深夜まで続き、最終的に生還したのはドイツ海軍の駆逐艦に拾われた2名を含めても僅か9名とされている。
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