重機関銃⑧
帝国軍が運用する重機関銃。
モデルはドイツ帝国軍が運用したMG08。
スペック
・口径7.92mm
・銃身長721mm
・使用弾薬7.92mm×57マウザー
・全長1175mm
・重量26.8kg
・銃口初速900m/s
ドイツ帝国軍が1908年に制式採用した水冷式重機関銃。
1889年にイギリスで開発されたマキシム水冷式重機関銃を元に開発された機関銃であり、早い話がコピーである。
WW1が開戦した時、ドイツ帝国軍が保有していた本銃は約12000挺であり、生産ペースは200挺/月といった所であったが、戦争の長期化と拡大により、1916年には3000挺/月、1918年には14000挺/月というとんでもないペースで大量生産され、最終的に約17万丁が生産された。
WW1戦後、多くのMG08は戦勝国に接収されたが、後のWW2でナチス・ドイツがこれらWW1戦勝国を占領した際には再接収によって取り戻し、機関銃不足の穴埋めとしてまたも戦場に登場する事となった。
旧式の機関銃を持ち出して役に立つのかと思うかもしれないが、現代のウクライナ軍でさえ同じマキシム機関銃コピーのソビエト連邦製PM1910重機関銃を、「水冷式であるため現代の空冷式機関銃よりも持続射撃に優位で拠点防衛に適する」として再配備している事からして、決して役に立たない訳ではない。
なお作中での射撃シーンにおいて、本銃の後側にある折り畳み式の照準器が倒されて低い位置にあるのに、射撃手の姿勢が高く目線がまったく照準器に合っておらず、まるで狙いも付けず撃っているような描写があるが、これは間違いではない。
重機関銃など、持続的な射撃による制圧射撃を任とする兵器は、肉眼では見えないような遠距離にいる敵への射撃を行なう事が多々あり、そのような場合、射撃手の傍にいる観測手(アニメでは射撃手の左側で双眼鏡を構えていた兵士)が命中しているかどうか、狙いの修正が必要かどうかを判定し、逐次修正を射撃手に指示するのである。
機関銃に望遠鏡を載せて射撃手本人が狙いを付ければ、もっと効率的ではないかと思われる方もいるかもしれないが、機関銃に限らず火薬で弾を発射する武器は、発射時の閃光や煙に射撃手の目が眩むために射撃手の視界が悪く、持続的な射撃を行なう重機関銃ではそれが顕著であるため、遠距離への射撃をする場合は射撃手とは別に観測手が必要になるのだ。
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