主力小銃①

 フランソワ共和国軍のほぼ全ての兵士が戦場の友とした小銃。

 モデルはフランス共和国軍制式のルベルMle1886小銃。

 また、一部の共和国軍兵士は本銃の騎兵銃モデルであるM1886/27を装備している。


スペック

・口径8mm

・銃身長800mm

・使用弾薬8mm×50ルベル

・装弾数8発

・全長1300mm

・重量4.18kg

・銃口初速610~700m/s


 フランス共和国軍が1887年から使用したボルトアクション小銃。

 世界初の、発砲煙の少ない無煙火薬を用いた弾薬である8mm×50ルベルと共に開発された。

 しかし、前身であるグラースM1874単発ボルトアクション小銃から、マガジンを備えた連発式に改める際に、チューブ型マガジンとよばれる方式を採用してしまった事が、この銃にいくつかある短所の根源となってしまっている。

 このチューブ型マガジン、銃に込められる弾数では有利であり、ドイツ帝国のGew98が5発に対し本銃は8発も込められるのであるが、その構造上、クリップと呼ばれる装填補助具を用いて一気に弾を込める事が不可能、先端が尖った弾を装填するとマガジンの中で弾が暴発する、といった欠点を持っていたのだ。

 なおこれらの欠点は本銃を参考に日本で開発された二十二年式村田銃でも共有されている。


 なお、これら欠点を抱えながらも、それ以外に関しては特に問題も無かったようで、チューブ型マガジンではなくボックス型マガジンを用いたベルティエ式小銃が後継として採用された後も長きに渡ってフランス共和国軍に配備され続け、1914年からのWW1でも多くの兵士が本銃で戦った。

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