第16話 未完

「人はなぜ生きているのだろうか・・」

 僕は呟いた。


「どう思う?白鳥佐紀さん」

 僕と白鳥佐紀は商店街の喫茶店にいた。放課後だ。まぁ二人とも帰宅部。


「そんなこと私が知ってるわけがないじゃない、鈴木佐君」

「確かにそうかもしれない」

「魚や虫にも聞いてみなさいよ」

 ・・聞いてみなさいよと言われましても。


 □ □ □


「ラノベって何なんだろう?」

 星ノ宮が僕に聞いてきた。

「んーラノベとは小説の1ジャンルであり・・」

「いわゆるライトなノベルでしょう?」

 と白鳥佐紀。

「一概にそうとも言えないような気がするが・・元々は若者向けにできたようなジャンル」

「挿絵が入ってるね」

 と三鶴城。

「そうだな。イラストは要点の一つなのかもな」

「僕にも書けるかな?」

 と星ノ宮。

「たぶん」

「異世界転生ものとか多い感じだわね」

 と白鳥佐紀。

「最近はそんな傾向があるだろうか」


「今期のアニメは何を見てる?』

 と火影。

「んー色々」

「そう」

「火影は?」

「まぁ色々と」


「超能力とかあると思う?」

 と白鳥佐紀。

「んーあんまりないような気がする。第六感が高い人とかはいるかもしれないけど」

「直感とかのこと?」

「そんな感じ」

「僕はあってほしいなぁ・・その方がおもしろそうだし」

 と星ノ宮。

「昔から人類は魔法とか魔法使いとか錬金術とかの話はしてるわね」

 と火影。

「まぁその類の話が好きなんでしょうね」

 と白鳥佐紀。

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