ベッド

布団の中で君が僕の体にキスをする。


少し寂しい。


だから僕もキスをした。


交わらない体と心を縮める。


服を脱ぐ。


僕は固く勃起する。


彼女の性欲が波長のように僕に伝わる。


毛布にくるまりながらふざけあう。


好き?


うん


確認する。


それでゆっくりと壁に閉ざされた鍵を開けていく。


文明が抑圧してきた魔物を。


二人で殺す。


殺す


セックス


精子を彼女の中へ


うっとりと彼女は僕を見る


やはり


それはあまいコーヒーの味


苦いけれどそれが


大人の味


甘いのは


きっと


二人で抱き合った温もりのせい


甘いのはもしかしたら


君が望みすぎて


はじけた泡のせい


気持ちよく


気持ちよく


そして優しく


優しさも


裏側には


性欲


だとしたら


世界は幸せかな?


恥ずかしいのは


それが気持ちいいせいだよ。


そして僕は


人間の恥ずかしいところが好き。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る