青い夜

whiskey...


夜の眠れないグラス。


グラスの縁に僕はキスをする。


彼女は家を出ていく。


明日の朝。


僕はベッドの中でうずくまる彼女の体の曲線をリビングのテーブルで見ていた。


飛行機に乗って


会えなくなる彼女の温もりを忘れたくて


僕はまた


whiskey...


少し甘い


喉を焼くくらい


グラスがテーブルに落ちるのはあまりにも部屋が静かで


外は2月の冬なのに、


暖かいせい


暖房や彼女の温もりや僕の心臓のせいで


「ねぇ。行かないでよ」


彼女には聞こえないようにそっとつぶやく。


その時、ベッドにいた彼女の体が動いた気がした。


「ねぇ」


僕はもう一度問いかける。


彼女が眠りに落ちるまで……

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