2-7.密会
その日から、お嬢さまは時々ルッグを屋根裏部屋に呼びつけるようになった。
二度目に呼びつけられた時には、
物置がわりに使われ閉め切られていたために
「こんなに広いお屋敷だけど……」
少年下僕の体に自分の体をすり寄せて、彼の着ているシャツのボタンを一つ一つ外しながら、お嬢さまが言った。
「使用人たちの目から逃れて、楽しいひと時を過ごせる場所は、ここ位しか無いのよ……だから、メイドたちに命じて少しでも
そう言って、少年の
ルッグの突き出た喉仏がゴクリと上下に動いた。
既に股間の一物は鉄のように硬くなっていた。
(……駄目だ……もう逃げられない……もう逆らえない)ルッグは思った。
彼を生かすも殺すも、
しかし、本当は、ミイルンに脅迫されたというのは自分自身に与えた言い訳だ……そう自覚していた。
餌を前に「良し」の命令を待つ飼い犬のように、彼は、お嬢さまに「ルッグ、ちょっと屋根裏部屋に来て私を手伝って」と言われるのを心待ちにしていた。
お嬢さまの柔らかな体を抱きしめて、爆発しそうなほど溜まった欲望をその体の中に注ぎ込みたくて、どうしようもなかった。
突然、ルッグは、ミイルンの体を痛いほどきつく抱きしめて自由を奪い、使われなくなって屋根裏に仕舞われていたテーブルの上に押し倒し、荒々しく彼女の唇を吸い、舌をねじ込んだ。
(くそっ、くそっ、くそっ!)
お嬢さまの口の中を舌で
閉め切った屋根裏の物置部屋が、少年と少女の濃厚な体臭で満たされていった。
* * *
少しも疑おうとしない大人たちに対し、二人は徐々に大胆になっていった。
そして、あの『霧の日』が来た。
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