メイロボっ
みゃも
第0話 プロローグ
Ver3.1-3…
※この作品は、あくまでもハートフェルトな?(繋がりの大切さを感じてほのぼのとする)日常を描いた『SFコメディー・ハーレム作品』であることをお伝えしておきます。
「最早、一刻の猶予もない……。つまりは、そういうことだな?」
「はい」
防衛長官室へ、一人の男性官僚が報告をビシッと行っていた。その報告を受け、長官はため息をつき。次に、真剣な眼差しを向け言う。
「分かった。急ぎライラノ社へ、予定通りメイロボの開発発注を行う!」
「は、しかし……」
「しかし、なんだね?」
「《メイドロボット》の開発が、『国防』とどう関係するのか。私には、どうにも分からないもので……」
男性官僚は、防衛長官に対し困り顔を見せていた。
「……なるほど、それはもっともな見解だな。まあしかし、心配はない。この事は総理はもちろん、政府閣僚全員納得してのことだ。
今は極秘計画であるから、例え君であれ内容は言えないが……。計画が軌道に乗った暁には、君にも分かるよう詳しく説明することを約束しよう。きっと君にも納得できる筈だ。
君が、〝男である限りは〟な」
「男? ……はぁ、分かりました。その時を愉しみにしております」
男性官僚は再びビシッと一礼したあと、防衛長官室を出て行く。
そのあと防衛長官は、机の上に置いていたマニュアルを手にし、「ふっ……」軽く笑む。
その表紙には、『《ライラノ社製》型式FMR01-A01型(試作)』と書かれてあり、長官はその1ページ目をゆるりと開けた。
そこには、開発コードネーム《フェアリーメイド試作01号機》とされる一体の美麗な少女の青写真が掲載されてある。
長官はしばらく真剣な眼差しのまま見つめていたが、間もなく「でゅふ♪」とイヤらしくも意味ありげな笑みを浮かべ、舐めるように覗き込んでいたのである――。
──時は、西暦20XX年……。
とある国のミサイル開発の発展と急激な経済的・軍事的台頭により、アメリカ合衆国は『第一列島線の封鎖は、もはや困難である』と判断。三年以内に、日本国内から《全軍を撤退させる》ことを全世界へ向け表明。日本政府は、自衛隊から国防軍へとすでに名称こそ変更していたが。その軍事的脅威に対抗するだけの装備を備えるには、ついに至らなかった。
その理由としては、国内外からの圧力を受け続け『断行は困難である』と判断、見送るしかなかったからだ。
日本政府は急ぎ、各・閣僚や専門家を招集し、一つの結論に至る。
それは、《メイド型・ロボット》の全国的完全配備、だったのである……。
この物語は、そんな裏事情も知らない平和な家族の日常を劇的に変えることから始まろうとしていた。
※念のため、追記:この作品は、あくまでもハートフェルトな?(繋がりの大切さを感じてほのぼのとする)日常を描いた『SFコメディー・ハーレム作品』です。真面目な顔して読んだら、損しますよ~。
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