応援コメント

#17」への応援コメント

  • 単純な疑問なんですが、第1艦隊が準光速航行(#15による)をしていてスイングバイで増速をしているところを、定点で待ち伏せして魚雷を撃ち込むのは相対速度的に無理があると思うんですが、どういったカラクリなんでしょうか?
    待ち伏せ自体はあると予想してましたが、ワープアウト地点などに伏せていると思ってました。ワープアウト後も慣性を継続しているかどうかの記述はこれまでなかったので。
    次に、セッサーラ=タンゲンがゴウライに接舷するのは100歩譲っていいとしても、同様の準光速かつ同一軌道で移動していなければおかしいですし、仮にセッサーラ=タンゲンが恒星ムーラル軌道上を準光速で周回して伏せていたとしても、ゴウライが侵入するタイミングに合わせて速度と軌道を調節しなければならず、かといって加減速ではステルス性を失うとなると、準光速巡航のセッサーラ=タンゲンが時間のずれの中でどのように情報を得ていたとか、加減速と軌道変更に伴うエネルギーをカクリヨTSがどこから持って来たのか問題以前に、これはもう無理筋かと感じました。
    SF(すごいファンタジー)ということであれば、とりたてて目くじら立てる部分ではないんですが。

    とはいえ、現代に戻ってからのストーリーの起伏も戦闘描写も、とても楽しめています。戦国史の大枠に沿って展開するのは、あれはどうするんだろう、これはどうなるんだろうと思いながら読むのは面白いです。

    作者からの返信

    はじめまして。
     『銀河戦国記ノヴァルナ』をお読みいただきありがとうございます。沢山のご指摘とご意見を拝見し、拙作に対し真剣に向き合って頂いていて、感謝に絶えません。恐れ入りますが、こちらにまとめてご返信させていただきます。まずタイトルの整理などは、今後改善させて頂きたいと思います。

     次にライトノベル的展開との上げ下げの齟齬についてですが、私は実のところ、それなりに歳を食ってまして、ライトノベルなるものを一度たりとも読んだことがありません(銀河英雄伝説がライトノベルに含まれるのであれば、経験ありという事になりますが)。
    したがって最初からライトノベルの定義というものを、理解しておりませんので、書きたいように書いておりますし、今後もライトノベルに寄せる予定はないと思います。

     そして恒星ムーラルの戦いの描写についてですが、これはご指摘の通り矛盾しています。一応、この世界の重力子パルス推進は、対消滅反応炉内にマイクロブラックホールを発生させる事で、光速の30パーセントまでは慣性やウラシマ効果を抑制しているという裏設定をしていますが、作中でそれらを語った事はほとんどありません。
     これは恒星ムーラルの戦いの描写についてもそうなのですが、この拙作を欠き始めた頃の私の考え方によるものです。
     私はメインの活動場所を『エブリスタ』に置いていまして、拙作ノヴァルナも、今年で10周年を迎えます。エブリスタでは約1000文字1ページで毎日更新しているのですが、読者の方はどちらかというと、ガチのSFファンではない方が多く、純粋にBSIのバトルシーンが好きな方、ノヴァルナとノアのイチャイチャがお好きな方、そして時には生々しい人間関係が読みたい方と、バリエーションに富んでいる状況です。案外主婦の方も多かったりします。
     そんな読者層の方々が実は一番敬遠されるのが科学的描写で、エブリスタの各ページへのコメント書き込み機能でも、科学的描写や理論解説にページを多く裂くと、「難しいです」「よくわからないです」的な書き込みが増えるのが現実です。
     ですので拙作はSFや日本史に興味を持ってもらうための、入門編になれれば…という立ち位置であり、難しい事をわざわざ読みたくない方に、亜光速加減速云々を交えてムーラルの戦いを描くより、タンゲンの暗い決意や、ノヴァルナの油断を描く方に重点を置かせて頂きました。それにそもそも、人型機動兵器を登場させる事を決めた時点で、私の中でも“これはサイエンスフィクションのSFじゃなくて、スペースファンタジーのSFだな”と設定しました。
     そういうわけですので、はやてさんのようにSFに造詣の深い方が読まれて、ご不満に思われるのも当然だと思います。

     私が拙作「ノヴァルナ」を世に出すにあたって目標としたのは、一人でも多くの人に、SFや歴史小説に興味を持って欲しいというものでした。そして拙作がそのきっかけになってくれればというのが、私の想いです。
     エブリスタでは僭越ながらSFジャンルで1位を頂いている拙作ですが、その実情は1日の読者さんが40人程度です。人気の恋愛ジャンルやファンタジージャンルは一日数千人の中でです。
     願わくば拙作ノヴァルナに触れてSFや歴史ジャンルにも興味を持ち、拙作を踏み台にして、一人でも多くの方に、もっと本格的なSFや歴史小説を楽しんでいただきたいのが、私のノヴァルナへの気持ちです。

     ちなみに『エブリスタ』では僅かながら、他の作品やSFエッセイなども公開しております。もしご興味を持っていただけましたら宜しくお願い致します。