11月10日 断酒宣言の日

 やあやあ諸君。

 私の名はいずく。いずくかけると申す者だ。


 諸君らは今日と言う日を如何にお過ごしだろうか。日々は刻一刻と進む二十四時間の連鎖であるが、それは円環ではなく螺旋であり、繰り返しではなく積み重ねである。だがしかし、中にはどうもそれを理解していない者が多い。

 私の話を聞き入れ、今日と呼ばれる日が先人達が積み重ねた如何なる日なのかを知らば、諸君らの過ごす毎日にも色が付くのやも知れぬ。




 さて、本日、2017年11月10日は「断酒宣言の日」である。


 断酒宣言の日は、全日本断酒連盟が1963年のこの日、全日本断酒連盟の結成記念大会が開かれた事を記念して制定した一日である。


 諸君らは酒が好きか。

 中には酒を飲まないと眠れないと言う人もいるかもしれない。いや、結構結構。断酒宣言の日に浴びるように酒を飲むといい。


 なぜ人はアルコールを飲むのか。そもそも元をただせば、酒の起源は安全な水分の摂取にあった。地上の水と言うものは、ほぼほぼ飲料に適さない。どれだけ喉が渇いていようとも、諸君らもそこらの川や湖の水をごくごく飲もうと思わないだろう?


 やがて技術は進歩し、人体に無害な水が安定して供給されるようになった。だが、人は酒を飲み続けている。それはなぜか。未だに科学で解明されていないのである。


 一番の理由として挙げられるのはやはり上手いから、体が欲しているから。そんなところだろうが、よく考えてみればわざわざ高い金を払ってまで飲むようなものでもないと思わないだろうか。


 余談だが、私は今週末に仕事先の飲み会があるのでまた更新が遅れる。私は悪くない。酒が悪いのだ。




 今日は断酒宣言の日。特別な一日である。

 我々は本日を祝福し、過ごさねばならないだろう。

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