11月7日 鍋の日
やあやあ諸君。
私の名はいずく。いずくかけると申す者だ。
諸君らは今日と言う日を如何にお過ごしだろうか。日々は刻一刻と進む二十四時間の連鎖であるが、それは円環ではなく螺旋であり、繰り返しではなく積み重ねである。だがしかし、中にはどうもそれを理解していない者が多い。
私の話を聞き入れ、今日と呼ばれる日が先人達が積み重ねた如何なる日なのかを知らば、諸君らの過ごす毎日にも色が付くのやも知れぬ。
さて、本日、2017年11月7日は「鍋の日」である。
鍋の日はこの日が立冬になることが多いことから、食品メーカー・ヤマキが制定した一日である。
冬と言えばやはり鍋であるが、私は別に夏に食べてもおいしいと思う。まあ、それは置いておいて。諸君らはもう、今年初の鍋を堪能しただろうか。
今や市販のつゆを買ってくれば気軽に楽しめる鍋。キムチ鍋、豆乳鍋、水炊き、もつ鍋、カレー鍋におでん。様々なバリエーションが発売され、選ぶのも楽しめる。
鍋と言えば重要なのがゴマダレを使うかポン酢を使うかであるが、このポン酢のポンとはどういう意味なのか、諸君らは考えたことがあるだろうか。このポンは、オランダ語で橙の果汁を指すポンスから来ていると言われ、もともとポン酢はレモンやスダチといった柑橘類の果汁を意味していた。
ちなみに私はポン酢派である。
もう一つ意見が分かれるところは、やはり締め問題だろう。雑炊にするのか、うどんでいくのか、最近じゃあラーメンなんてものも良く聞く。鍋を囲みそれまで楽しく食事をしていた友人たちと、仁義なき戦いが起こる瞬間である。
そこで試していただきたいのが、パンである。あまり聞かないかもしれないが、最近では鍋の締めとしてつゆをふんだんに染み込ませるパンが流行してきている。終わりよければすべてよしと言う。是非試してみては如何だろうか。なお、イメージと違くても私は一切保証しない。
今日は鍋の日。特別な一日である。
我々は本日を祝福し、過ごさねばならないだろう。
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