9月3日  ベッドの日

 やあやあ諸君。

 私の名はいずく。いずくかけると申す者だ。


 諸君らは今日と言う日を如何にお過ごしだろうか。日々は刻一刻と進む二十四時間の連鎖であるが、それは円環ではなく螺旋であり、繰り返しではなく積み重ねである。だがしかし、中にはどうもそれを理解していない者が多い。

 私の話を聞き入れ、今日と呼ばれる日が先人達が積み重ねた如何なる日なのかを知らば、諸君らの過ごす毎日にも色が付くのやも知れぬ。




 さて、本日2017年9月3日は「ベッドの日」である。


 ベッドの日は93《ぐっすり》の語呂合わせの元、日本ベッド工業会が制定した一日である。


 諸君らは布団派であろうか。はたまたベッド派であろうか。私は小学生の頃より一貫してベッド派である。

 いちいち片づける必要がないベッドは便利極まりない。さらには布団にはないクッション性、布団に劣っている所が無いように見える。

 だがしかし、私は時たま布団に憧れるときがある。なぜかはわからない。わからないが、床に寝ると無性に落ち着くことがあるのだ。やはり私にも日本人の血が流れているという事か。


 睡眠にこだわる人は多いだろう。例えばいつも使っている枕でなくてはならないとか、音楽を流しながら出ないと眠れないとか。

 そんなあなたに究極のベッドをご紹介する。

 英リバプール出身のデザイナー「スチュアート・ヒューズ」氏が、手掛けたベッド、『Baldacchino Supreme bed』。このベッドには24カラットの金が107キロも使われており、天蓋には桜の木が。ファブリックはイタリア製シルクとコットンが惜しみなく使用され、お値段はなんと5億3000万円。

 一度はこんなベッドで寝てみたいものだが、もしかしたら緊張して一睡もできないかもしれない。




 今日はベッドの日。特別な一日である。

 我々は本日を祝福し、過ごさねばならないだろう。

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