6月13日 マイケルジャクソン無罪

 やあやあ諸君。

 私の名はいずく。いずくかけると申す者だ。


 諸君らは今日と言う日を如何にお過ごしだろうか。日々は刻一刻と進む二十四時間の連鎖であるが、それは円環ではなく螺旋であり、繰り返しではなく積み重ねである。だがしかし、中にはどうもそれを理解していない者が多い。

 私の話を聞き入れ、今日と呼ばれる日が先人達が積み重ねた如何なる日なのかを知らば、諸君らの過ごす毎日にも色が付くのやも知れぬ。




 スーパースターにはスキャンダルが付き物である。20世紀最高のスーパースターと言えば、間違いなくその名が挙がるであろうマイケルジャクソンだが、凄惨な幼少期に整形、そして児童への暴行と、功績に比例する様にニュースが絶えなかった。本日、2017年6月13日は「マイケルジャクソン無罪」である。


 キングオブポップと称されるマイケルジャクソンは、1985年、貧しい家庭の6男として生を受ける。兄弟で決済されたグループ『ジャクソン5』で一世を風靡し、その後にソロ活動を続け、トップエンターテイナーとしての地位を確立していった。


 だがその一方、2003年に男子児童に対する性的虐待の疑いがかけられる。日本でも散々報道されたから諸君らもご存じだろう。この裁判が終了し、全ての容疑に無罪が言い渡されたのが2005年の6月の事であった。


 さて、突然だが、私は『いずくかける』と言うペンネームの外に数個のペンネームを所持している。いや、所持していたと言った方がいいか。

 察しの通り、書いては注目されずに消えていき、そしてペンネームを変え、また書いては注目されずに消えていき、そしてペンネームを変えていたのだ。それら作品に比べたら、今の現状はかなりの評価を貰えていると言ってもいい。


 と言う話を、今日はふと思い出した。

 なぜならば、私はその下積み時代にマイケルジャクソンに関する短編小説を書いた事があったからだ。

 当時はカクヨムなんてものは無く、確か小説家になろうなんてものも無かったはずだ。であるからして私はブログにそれらを掲載していたのだが、調べるとなんと、まだ残っていた。投稿日を見ると2010年のクリスマス。あまりの懐かしさにすでにペンネームすら記憶から消えかけ、内容もまるで覚えていなかった。

 少し恥ずかしいが、その時の小説をここに張り付けてみようと思う。飛ばしてもらって全然かまわない。




「聖夜を噛みしめながら」


今日は12月24日。

世界中の恋人達は今日をどれだけ楽しみにしていただろう。


ごめーんまったー?いまきたとこー!んじゃいこっかーwww


などとぬかし

楽しく面白くわいわいキャッキャしながら

レストランやネズミーランドやお洒落なショッピング街なんか行ったりして

心行くまで過ごすのだ。



私・・・?








私は家でパソコンのキーボードを叩いている




別に悔しくなんかない

悔しくなんか無い

ただ








悔しいだけだ



なぜ私には恋人がいない。

恋人がいないどころではない。








男友達がいない









でも人生悪いことばかりではない

家は暖かいし、コンビニのケーキはおいしいし、そしてなにより、








マイケルジャクソンはかっこいいのだ。


「THIS IS IT」のおかげで今年のクリスマスは勝ち組になれた。

日本テレビ   ありがとう。

私はもう満足だ。

一人きり、悪くない。

何もかも自由だ。

理想の恋人はTVの中で私を楽しませてくれる。

幸せだ・・・こんな幸せな気持ちになれるなんてクリスマスはなんて素敵なんだろう。

私はもう寝ることにし布団に入る。

来年こそは彼氏を作ってクリスマスを迎える事を誓いながら・・・





                                      おわり






この物語はフィクションです・・・



 おわかりだろうか。

 昨日の投稿と見比べて貰えばよくわかると思う。




 まるで成長してねええええええ!!!

 一体何年同じこと書いてんだ!!




 今日はマイケルジャクソン無罪、特別な一日である。

 我々は本日を祝福し過ごさねばならないだろう。

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