3月13日 サンドイッチデー
やあやあ諸君。
私の名はいずく。いずくかけると申す者だ。
諸君らは今日と言う日を如何にお過ごしだろうか。日々は刻一刻と進む二十四時間の連鎖であるが、それは円環ではなく螺旋であり、繰り返しではなく積み重ねである。だがしかし、中にはどうもそれを理解していない者が多い。
私の話を聞き入れ、今日と呼ばれる日が先人達が積み重ねた如何なる日なのかを知らば、諸君らの過ごす毎日にも色が付くのやも知れぬ。
3月12日、23時現在、私は今、埼玉県某所の漫画喫茶、快活クラブの一室にいる。仕事関係で遠出をした私は明日も早い事もあり、家に帰る事をすでに諦めていた。通常ならホテルでも取るところであるが、パソコンが無くてはこの小説を更新することが出来ない。故に私は漫画喫茶に一泊する事に決めたのである。一体なにが私をここまで駆り立てるのか。シャワーを借りさっぱりした状態でドリンクバーのベジタブルジュースを飲みながらお届けする本日、2017年3月13日は『サンドイッチデー』である。
サンドイッチデーとは、313、つまりは1を3が挟んでいる事から、サンド1。サンドイッチと言う語呂合わせの元制定された一日である。今日とは別に、11月3日がサンドイッチの生みの親であるサンドイッチの伯爵の誕生日から『サンドイッチの日』として制定されてはいるが、こちらも数字の1と3しか使われていないから不思議なものである。
先ほども言ったが、私は今漫画喫茶、快活クラブの一室からこの小説を書いている。フルフラットの個室で煙草を吸いながら書いている。晩飯はまだ食べていない。漫画喫茶のメニューを手に取ると、実に様々なレパートリーが並べられている。小説のネタになるだろうかと思ったが、残念ながらサンドイッチは置いてはなかった。
しかし、漫画喫茶と言えば、用意されているパソコンからアダルト動画が見放題である。せっかくのサンドイッチデーなのだから、男の夢とも言える美女にサンドイッチされている動画でも楽しもうかと思う。
今日はサンドイッチデー、特別な一日である。
我々は本日を祝福し過ごさねばならないだろう。
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