ピースメイカー・ブルース 一 遠近法

主要登場人物

＜　サトル・ドウエル（ショート・レンジ）　＞

　二十歳、身長百五十センチ、体重四十キロ。

　何でも屋『遠近法』の一人で、ＣＱＣ（近接戦闘）技術であるヒースロウ流剣術の達人。ピースメイカーにある児童養護施設『ドウエル園』の出身者で、親のことは一切知らない。身体中に古傷多数。

＜　マリア・ドウエル（ロング・レンジ）　＞

　十八歳、身長百九十センチ、体重八十キロ。

　何でも屋『遠近法』の一人で、遠距離射撃の名手。両親を事故で亡くして『ドウエル園』に収容された。直後は激しく動揺していたがサトルによって危機を脱した。人見知りが激しく、人前では殆ど喋らないが、酔うと饒舌になる。

＜　ジェイムズ・イエーガー（ファットマン）　＞

　二十五歳、身長百九十センチ、体重百九十キロ（推定）。

　裏社会の医師及び交渉人として名高い。

＜　パティ（エンジェル）　＞

　八歳、身長九〇センチ、体重十五キロ

　施設から逃亡したところをファットマンが保護した。そのため、いまだ生体認証の初期登録が完了していない。

＜　クレア・ランドルフ（マドンナ、または魔道女）　＞

　二十五歳、身長百七十センチ、体重五十キロ

　詐欺師。通常は「極めてやる気のない」女を演じている。その実、気に入らない上司を罠に嵌めて失脚させるなど、冷酷非道な行為も辞さない性格である。

＜　アルフレッド・アーバイン（教授）　＞

　身長百六十五センチ、体重四十キロ

　正体不明、年齢不詳の怪しげな老人で、クレイターの外に住んでいる。表の職業は中古機器の卸売業者だが、裏の職業は臓器売買。悪党の肉体を切り売りして、脳だけを実験用に保存しているらしいが定かではない。

＜　エミリア（デストロイヤー）　＞

　三十五歳。

　アルフレッドの助手で、女性。趣味は「如何にして惑星ピースメイカーを木っ端微塵にするか研究する」こと。通常は白衣を着用し、髪を後ろで無造作にまとめて眼鏡を愛用している。本気で化粧すると美人。

＜　ウェンディ（一号）　＞

　金持ちの屋敷でメイド兼警備役兼奉仕役として使われていたアンドロイド五体のうちの一体で、ドウエル園では体育を担当する。

＜　アンリ・ドウエル　＞

　ヘンリとは一卵性の双生児。人型移動端末に格納されることになった脳幹型ＨＩＭで、ドウエル園の出資者。

＜　ヘンリ・ドウエル　＞

　アンリとは一卵性の双生児。人型移動端末に格納されることになった脳幹型ＨＩＭで、ドウエル園の出資者。

　実際は女だが、とある事情で男性化した。

＜　シスター・ミリアム　＞

　ドウエル園の園長で、元治安維持軍小隊長。

＜　アドルノ・アドリアーノ　＞

　多星籍企業『イグドラシル』社のピースメイカー観光部門統括責任者兼ピースメイカー支店長。人妻好き。

＜　アレックス　＞

　酒場の店主。昔は通り名で呼ばれていた筋金入りの悪（ワル）。