第691話単衣は

清少納言先生:今日は単衣のお話です。

舞夢    :了解しました。


単衣は、白いものがよい。

正式な装束を着用する場合で、紅の単の衵などを略儀として着た場合は、よい。

しかし、単衣は白がよい。

黄ばんだような単衣を着ている人は、実に気に入らない。

練色の衣を着る場合もあるけれど、やはり単衣は白がよいと思うのです。


清少納言先生:はい、お疲れ様。

舞夢    :確かに着古したような黄ばんだものは、興ざめですね。

清少納言先生:練色は、薄黄を帯びた白色で、絹を灰汁で似て柔らかくすることを「練る」と言うのですが、そういう染め色も確かにあります。

舞夢    :それでも、キチンとした白色がよいということですね。

清少納言先生:はい、その通りです。

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