第612話文ことばなめき人こそ(3)
清少納言先生:続きをお願いします。
舞夢 :了解しました。
その人が仕えている男主人に対して、身分をわきまえず、礼を失した言葉遣いをすることは、本当によくないことです。
また、自分が召し使っている者などが、私の夫のことを「かれこれこうでいらっしゃる」とか「おっしゃる」などとの言葉遣いをするのは、とりわけ憎らしく思います。
そういう際には、「侍る」などといった丁寧な言葉を遣わせるようにしたいと思うことが、実に多々あります。
そのような注意や指示を行っても問題がない者に対しては
「おまえの言葉遣いは、仕える相手に対して、気に入られるような感じを起こさせない、これこれこういう理由で、今の言葉遣いは礼を失することになると思うよ」と言うと、私の側で聞いていた人も、言われた当人も、笑って済ませてしまいます。
※文ことばなめき人こそ(4)に続く。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます