第604話ないがしろなるもの
清少納言先生:今日はないがしろになるようなものの、お話です。
舞夢 :了解しました。訳をしてみます。
周囲に気を遣わず、ないがしろにしているようなもの。
身分の低い女官で、面倒なのか、髪をあげたままにしている姿。
唐絵に描かれた石の帯の背景。
祈祷に専念している時の修験者の動作。
清少納言先生:はい、お疲れ様。
舞夢 :下働きで身分が低い女官の場合は、動きやすいように髪をあげてしまうのですね。
清少納言先生:はい、ただ、そのまま動かれ続けると、場違いになる時もあるのです。
舞夢 :唐絵の帯については?
清少納言先生:正面だけは装飾も手が込んでいるのですが、裏面は見る者がありません。それを見てしまうと、どうかなあと思うのです。
舞夢 :修験者の御祈祷中は、それは激しいものになるとか。
清少納言先生:確かに御神霊との交信なのですが、貴人をブツなど、凄まじい動きもあるのです。
※仕方がない部分もあるけれど、清少納言が見る限りにおいては、周囲に気を使っていないと感じたのだと思う。
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