第569話よろづのことよりも(2)
清少納言先生:続きをお願いします。
舞夢 :了解しました。
そのみすぼらしい車は下簾などはなく、白い単衣の袖のようなものが代替品として垂らしてあるようです。
私の場合は、こういうお祭りの日を大切にしているので車の簾を新調して、ここまでやれば他人と比べても、それほど恥ずかしくない程度にして出かけるのですが、それでも自分の車よりも立派な車を見ると、何故出かけて来てしまったのかとまで思うのです。
それを思うと、あのみすぼらしい車の主人は、どのような気持ちで、ああやって見物しているのでしょうか。
清少納言先生:はい、そこまで。
舞夢 :人それぞれ、お祭りについての価値観も異なるのでしょうね。
清少納言先生:経済的なこともあるけれど、それほどお金がかかるとも思えず。
※残念ながら、どの時代にも他者を気にしない場違いの人がいるようだ。
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