第568話よろづのことよりも(1)
清少納言先生:今日は、物見のいでたちなどのお話です。
舞夢 :了解しました。訳をしてみます。
他のどのようなことよりも、恥ずかしいような車で、また装束にも気を配らず、物見に出かけてしまう人には、本当にがっかりしてしまいます。
説教を聞きに行く時については、そのほうがとても良いと思うのです。
それは、罪や穢れを消していただくために出かけるのですから。
ただ、そのような場合においても、やはりひどく恥ずかしい恰好の場合は、見苦しいのに、ましてや賀茂のお祭りの場合は、たくさんの人に見られるので、しっかりとした準備が出来なければ、物見に出かけるなど、しないほうが良いと思うのです。
清少納言先生:はい、そこまで。
舞夢 :せっかくの物見の雰囲気が、みじめな車と、いでたちの人を見ると、がっかりしてしまうのですね。
清少納言先生:はい、その通り。
※ほとんどの人が車をしっかり手入し、いでたちも正装したり、晴れ着を着て見物をしている中、手入れをしていないボロボロの車とくたびれたような衣裳の人を見たのだろうか。
その場の雰囲気を壊すものとして、清少納言先生は呆れてしまうようだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます