第547話見物は(5)

清少納言先生:続きをお願いします。

舞夢    :了解しました。


行幸というものは、確かに素晴らしいものであるけれど、身分の高い君達が、牛車に乗って雰囲気良く出し衣をしながら、車を上から下へなどと、走らせることがないのが、とても残念なのです。

そのような素敵な車が、前の車を押しのけて車を停めるのは、わくわくするものであります。


清少納言先生:はい、そこまで。

舞夢    :行幸の場合は、君達も行列に供奉するからなのですね。

清少納言先生:見物するよりも、見物される側になってしまうのです。


※見物は(6)に続く。

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