第502話病は(3)
清少納言先生:続きをお願いします。
舞夢 :了解しました。
帝におかれましても、その女房が病気であるとのことをお聞きになり、御読経の僧の中から、声が素晴らしい者をお遣わしになりました。
几帳は、その女房の病床近くに引き寄せて立たせ、それを隔てとして、御読経の僧を座らせます。
それほど広くはない部屋なので、見舞いのご婦人方も多く来られ、読経を聞いている姿もはっきりと見えてしまうのです。
その僧侶も気になるのでしょうか、周囲に目をやりながら、読経する姿はどうにも仏罰を受けるのではないかと、心配になるほどです。
清少納言先生:はい、お疲れ様でした。
舞夢 :その僧侶もこれでは何のために読経しているのか、わかりませんね。
清少納言先生:病気平癒を願う祈祷でも、何かの行事みたいになってしまいます。
舞夢 :僧侶を含めて、なかなかおもしろい話でした。
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