第466話宮仕へ人などの里なども(2)

清少納言先生:続きをお願いします。

舞夢    :了解しました。


家の人が

「総門の錠はかけたのか」などと召使いに確認するような声がして、

召使いが

「はい、ただいま、まだお客様がおられるので」

と返事をするけれど、なんとなく迷惑そうな声の調子になっている。

それに対して家の人が

「お客様がお帰りになられたら、すぐに錠をかけなさい。最近は盗賊がかなり多いそうだ。火の始末もしておくのだぞ」

などと指示をするのだけれど、それを聞いて、本当に煩わしく感じてしまうお客様もいるのにと思う。


清少納言先生:はい、そこまで。

舞夢    :それは耳にしたら、帰りたくなりますね。

清少納言先生:本当に懸想をしていると帰らないのですけれど。

舞夢    :それを見極めているのかなあ。

清少納言先生:はい、それも確かに。


宮仕へ人などの里なども(3)に続く。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る