第456話君達は

清少納言先生:今日は、君達、つまり摂関家、大臣家の子弟で、家柄の優れた子弟についてです。

舞夢    :了解しました。


君達は、頭の中将、頭の弁。権の中将。四位の少将。蔵人の弁。四位の侍従。蔵人の少納言。蔵人の兵衛佐。


清少納言先生:はい、お疲れ様。これも私から説明をします。

まず、頭の中将は、蔵人の頭で近衛中将を兼ねる者。蔵人の頭は定員が二名。参議に登る寸前の人となります。

頭の弁も、蔵人の頭で、太政官の中弁を兼ねる者。これも出世コースです。

権の中将は、近衛の中将の権官。十四位下相当。

四位の少将は、近衛の少将は、正五位下相当になるけれど、少将在職のまま特別に四位とされた重要な人です。これも出世コースです。

蔵人の弁は、五位の蔵人で弁官とされた名誉ある人。

四位の侍従は、四位に叙せられた侍従、本来は従五位下相当となるけれど、帝の側近に仕えて、特別に四位へと位階をあげてもらうような名門の子弟。

蔵人の少納言は、五位の蔵人兼少納言。少納言は比較的軽い事案の奏宣と官印の管理をする太政官です。

蔵人の兵衛佐は、従五位上相当です。兵衛府の次官を兼ねます。


舞夢    :了解しました。つまり、摂関家、大臣家など名家の子孫ということで、特別に出世されるべき方々なのですね。

清少納言先生:はい、その通りです。

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