第455話上達部は

清少納言先生:今日は上達部のお話です。

舞夢    :了解しました。役職の説明ですね、訳をしてみます。


上達部は、左大将、右大将、春宮の大夫。

権大納言、権中納言、宰相の中将、三位の中将。


清少納言先生:ご苦労さま、説明は私から。

まず、上達部とは、公卿の別の言い方。三位以上、または参議以上の人。

大臣は外します。

左大将は、左近衛府の長官。従三位相当。大納言や大臣の兼任もありました。

右大将は、右近衛府の長官。位階他については、左大将と同じです。

春宮の大夫は、春宮坊の長官。従四位下相当。摂関家の御子息や、大臣の子孫などで、大納言や中納言の人も兼任しました。

権大納言は、正三位相当。定員外の仮、副の大納言です。左右の大臣とともに、国政を議する重職です。

権中納言は、従三位相当。基本的には令外の官。大納言の定員を二人に減らした時に、中納言を三人置きました。

宰相の中将は、四位以上。参議で近衛の中将を兼ねたもの、才能が重視され、かつ、大臣家の子息と決まっておりました。

三位の中将は、三位で中将の官にある人、中将そのものは、従四位下相当となるけれど、名門の御子息を特に三位として抜擢したのです。


舞夢    :特に「権」とつくのは、お家柄、若さ、昇進の早さなのですね。

清少納言先生:その通り、特別扱いです。

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