第414話えせものの所得るをり(3)
清少納言先生:続きをお願いします。
舞夢 :了解しました。
春日祭の際に、勅使に供奉する近衛府の舎人。
正月の三が日に、帝の召し上がるお屠蘇の毒味をする薬子。
卯杖を奉る法師。
五節の舞の事前練習をする夜に、舞姫たちの御髪上げをする女官。
節会の際に、帝へのお給仕をする采女。
大饗の日の史生。
秋の初めに催される相撲節会の力士。
雨の降る日。
市女笠。
舟を漕いでいる時の船頭。
清少納言先生:はい、お疲れ様でした。
舞夢 :つまり、日常では注目されないけれど、その場に応じて身分以上に立派に見えるとか、振る舞うとかなのですね。
清少納言先生:雨の降る日は、退屈まぎれに身分の低いものが、おしゃべりをすることがあってね、退屈だから聞いてあげているだけ。
舞夢 :船頭も波の上では、急に態度が大きくなりそうです。
清少納言先生:まあ、そんな感じですね。
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