第411話むつかしげなるもの

清少納言先生:今日は、むつかしげなるもの、つまり面倒に思うものお話になります。

舞夢    :了解しました。訳をしてみます。


面倒に思うもの。

刺繍の裏。

まだ毛も生えていない鼠の子を見つけて、巣から転がりだした時。

裏地をつけていない皮衣の縫い目を見つけた時。

猫の耳の中。

とくに清潔にしていない場所が暗い時。

大した取り柄がない人ではあるけれど、子供だけは大勢いて、世話にかまけている時。

それほど深く愛していない妻が、長患いをしている場合は、男の心理としては面倒に思うだろう。


清少納言先生:はい、お疲れ様でした。

舞夢    :なかなか、面白いです。

清少納言先生:本音というか、道徳的には問題あるけれどね。

舞夢    :道徳とかは、儒者とか坊さんに任せればいいのかと。


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