第396話碁を、やむごとなき人のうつとて
清少納言先生:今日は、碁を身分違いで打つ時の様子です。
舞夢 :了解しました。訳をしてみます。
身分の高い人が碁を打つ時に、身分の高い人の方は直衣の紐を解いてしまって身分の低い相手のことなど考えない様子です。
碁石も、碁石入れの容器から直接つまみ出して盤上に置いています。
ところが、身分の低い方は、そうはいきません。
座る姿も緊張気味、碁盤からなるべく離れておりますし、袖の下が碁盤に触れないように他方の手で抑えながら打つのです。
この身分の違いによる様子の違いは、なかなか面白いものです。
清少納言先生:はい、お疲れ様。
舞夢 :身分の高い方は、ただの遊びですが、低い方は神経も使いますし、大変ですね。
清少納言先生:そうですね、上手に負けないとね。
舞夢 :なかなか、お付き合いも面倒ですね。
どこか、今の時代にも通じるものがある。
人間は組織を作る限り、この身分の違いは当然生じるのだから。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます