第378話なほめでたきこと(7)

清少納言先生:続きをお願いします。

舞夢    :了解しました。


女房たちが

「八幡の臨時の祭りの日が終わった後ほど、寂しいことはありませんね」

「それに帰参してから舞がない理由がよくわかりません」

「もし、賀茂の臨時の祭りの時の還立のように、再び神楽を見ることができるのなら、ますます魅力があるのに」

「禄を賜ってから、そっと後ろの方から退出していく姿を見ることもできず、残念なですね」

などと話をしているのが、帝のお耳に入ったようです。

すると帝が

「それならば、舞わせよう」

と、おっしゃったのです。

女房たちは

「それは本当のことなのですか、それが本当ならば、どれほどうれしいことでしょうか」などと帝に申し上げます。


清少納言先生:はい、そこまで。

舞夢    :気持ちが通じましたね。

清少納言先生:はい、面白いですね。

舞夢    :帝も実は、そう思っていたのでしょうか。

清少納言先生:そうですね、おそらく。


なほめでたきこと(8)に続く。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る