第365話円融院の御果ての年(3)

清少納言先生:続きをお願いします。

舞夢    :了解しました。


この届けられたお手紙を、帝や中宮様に、いち早くお知らせいたしたいと思いますし、それまでの時間が本当に待ち遠しく感じます。

しかし、そうは言っても、今は、陰陽師から言われている物忌みの時期、そもそも何より重要な慎みを必要とする時期であるので、全てはその後の動きとなります。

何もせず、一日我慢をして、もう一晩明けた早朝に、藤大納言のところへ返歌を詠んで届けさせると、早速、返事をお寄越しになりました。


清少納言先生:はい、そこまで。

舞夢    :やはり物忌みという期間は、慎まなければならないと。

清少納言先生:はい、しかも帝と中宮様が物忌みとなれば。

舞夢    :現代は、ほとんどないです、葬儀の後、少しぐらいで。

清少納言先生:周囲というか世間で問題にしなければ、それでもいいのだけど。


円融院の御果ての年(4)に続く。

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