第329話むとくなるもの(3)

清少納言先生:続きをお願いします。

舞夢    :了解しました。


愛人である男に対して何か気に入らないことがある女が、その男と言いたい放題の文句を言い合って、結局女はますます機嫌を悪くしてしまった。

一緒に横にはならないと決めてしまって、その身を固くする。

男は、女を自分の方に引き寄せる仕草をするけれど、女はますます強情で逆らってしまう。

そして、その強情があまりにも収まらないので、男はどうでもよくなってしまって、一人で衣をかぶって眠ってしまった。

そういう時の女はみじめだと思う。


清少納言先生:はい、そこまで。

舞夢    :・・・これでどうなるんですか?

清少納言先生:それは明日。

舞夢    :痴話喧嘩ですよね。

清少納言先生:うん、そんなのばっかし。


やはり、男があちこちの女を渡り歩くのが当たり前のような、平安期の男女関係。

痴話喧嘩の話も数多く合ったのだと思う。

そのうえ、狭い宮廷社会では、ほぼ筒抜けだったかもしれない。

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