第318話いみじう心づきなきもの(1)
清少納言先生:今日はいみじう心づきなきもの、つまり本当に気に入らないものの話です。
舞夢 :了解しました。訳をしてみます。
本当に気に入らないもの。
賀茂祭や、その時の斎院の御禊などの全てに、男たちが物見に出かけるというのに、何を考えているのか、牛車を一人で独占して出かけて物見をする男。
全くなんという無神経な正確なのだろうか。
身分が高くなくても、若い男で物見に出かけたがっている者を、一緒に乗せてあげればいいと思う。
牛車の下簾から透けて見える姿は、ただ一人。
その車の中で少しでもよく見える場所を、探して様々に座る位置を変えている姿を見れば、どんな人からも了見が狭く、気に入らない男を思われることだろう。
清少納言先生:はい、そこまで。
舞夢 :まあ、たくさんの人が見たいのに、独占してしまう人がいるのですね。
清少納言先生:他人の思惑への配慮が無いということ、冷たい男というより無神経です。
どんな時代でも、そういう人がいるのだと思う。
さて、その人がどんな事情でそういうことをしたのか、聞いてみたいと思うけれど。
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