第150話しのびたる所にありては(1)

清少納言先生:今日はしのびたる所、つまり男女の逢瀬のお話です。

舞夢    :はい・・・訳します。


うるさい世間から離れて男女が逢瀬をする所にあっては、やはり夏がいいのだと思う。

何しろ、夏の夜は本当に短い。

結局、眠るなどということもなく朝になる。

その上、暑いので昼間と同じで、あちこち開け放してある。

それは朝は涼しいし、すっかり見渡すことも出来る。

もう少しお話したいなあと思って、いろいろ睦言をしていると、その真上で烏が大声で鳴いたりする。

せっかく忍んで逢ったのに、見つかってしまったようで、恥ずかしいような面白いような。


清少納言先生:はい、そこまで。

舞夢    :これは・・・質問しません。

清少納言先生:へえ・・・じゃあ、私が君に聞こうかしら?

舞夢    :さて・・・次の予習しないと・・・


清少納言先生と逢瀬したら、どうなるのだろう。

・・・やりこめられて、泣いているかもしれない。


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