第60話小白河といふ所は(1)

清少納言先生:今日から新しい話になります。

舞夢    :それでは、現代語訳します。


小白河という所は、小一条大将済時様の御邸宅になります。

そこで上達部が結縁の法華八講を営まれます。

世間の人から、素晴らしいと評判になり、「遅くになっていくと車の駐める場所もないでしょう」と言われているので、早朝で露も消えないうちに起きて出かけましたが、噂の通り、車を立てる隙間もありませんでした。

轅の上に、三台ぐらいは詰め合わせても、説教は少しぐらいなら聞くことが出来るようです。

それにしても、六月も十日を過ぎていて、かつて経験したことがない暑さです。

池の蓮を見ている時ぐらいは、本当にすずしくなる気持ちがします。


清少納言先生:はい、お疲れさま。

舞夢    :人気スポットですね。

清少納言先生:摂政・関白・太政大臣・左大臣・右大臣・大納言・中納言・参議。

       それから、よび三位以上の人の全てが上達部になります。

舞夢    :そうそうたる面々ということですね。

清少納言先生:はい、そうなると、なかなか準備も大変、詳しくは明日からです。


なかなか、面白い話を教えてくれそうな雰囲気がある。

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