第41話 堕神の起

起。


俺の名前は、光リエ(ヒカル・リエ)。女の名前だが、れっきとした男である。


「女の子が欲しかった!? 男の子が生まれたら、男の子の名前をつけやがれ! 小さい頃から、「リエちゃん? え!? 女の子と思った!」とか、好きな女の子に告白をしては、「私、女の子の名前の人とは付き合えません!」とか、そんなことばかりだ!? 俺の人生で楽しいことなんて、やって来ないんだ!」


と、思いつめ、学校の屋上から飛び降り自殺を図ったのだが、不幸な俺は死ぬことすら許されなかった。そんな俺の前に、レンタル福の神という、偉そうなでキチガイな女が現れ、不幸を幸福に変えるという。俺は、福の神に憑りつかれてしまった。福の神のおかげで、俺にも久野文香という彼女もできた。そして、俺の不幸との戦いが始まった。「貴様の不幸、私が頂こう。」あ~ん、パク、モグモグ、ゴックーン「おいしい!」「ほんとに食うな!」俺の生死の不幸はおいしいらしい!?


富士山が大爆発を起こすという、大不幸から人々を守ることができた。俺と福の神だけでの作品としての形もでき、後は舞台を変えても永遠に続けられる所まできてしまった。ということで、新キャラクターを登場させ、作品の世界を拡げる所まで来た。新キャラ以外は、過去作から再登場という形になる。第1号が地味な佐藤さん。第2号がスケバン・気づかい・猫の3人組。


不幸を呼び寄せる俺は、ついに不幸な神まで呼び寄せた。闇エリ子に憑りついていた貧乏神が俺に乗り移ったが、俺の不幸は貧乏神の貧乏という不幸すら吸収しようとする恐ろしさだった。やっぱり不幸な俺に耐えれるのは、福の神しかいないのだった。


先に先に進めようとすると、進むが頓挫するので、ここで闇エリ子こと、闇エリと貧乏神サイドを書いてみよう。これがアニメとは違う、小説の良い所だ。なんと闇エリは、親の貧乏神を誕生日プレゼントのお人形さんのエリザベスとして、なすりつけられたのだった!? お人形さんの正体が、私の幸福を食べる貧乏神と知ってしまい、貧乏神のエリザベスに憑りつかれた私との、ステキな共同生活が始まり、高校にも合格することができたのだ。闇エリは、女子更衣室で俺に裸を見られたことを怒っていた!?


なんにせよ、これで光と闇が揃うことになったのだった。しかし2人は出会いは最悪だし、仲は悪そうである。なのにクラスでは2人は付き合っていて、彼氏彼女だという噂で盛り上がっていた。光と闇・・・売れ筋に持っていけるストーリーが考えられるのだが、それでは今、書籍化やアニメ化されている作品と変わらないような? 教えて編集さん!


光と闇のカップル誕生!? 2人の間を取り持つのは、福の神と貧乏神!? なんちゅう展開になってしまったんだ・・・。ラブコメにはなるね! 光と闇が揃ってしまったことにより、純粋に不幸を福の神が食べ、幸福を貧乏神が食べるというのが小ネタになってしまった。新展開に向け、新キャラを大量生産していく!?


俺は、光の福の神使いに、エリちゃんは、闇の貧乏神使いに、それぞれモデルチェンジした。不幸と幸福のバカップルのため、個性が死んじゃったからだ。そして、第3の神も実装されようとしていた!? 候補に挙がったのは、七福神、冥王神、太陽神、月神、風神雷神・・・。果たして、誰が実験台になるのか!? 


どうやって、福の神と貧乏神が戦うのか、見ものである。神を食べる訳にはいかないしな・・・。幸福と貧乏で踏みつぶすか!? どれだけ強い幸福と不幸なんだ!? オリジナルはオリジナルだけど、こんなにオリジナルにする必要があるのだろうか!?


1番の幸福は2人でいること。1番の不幸は、2人でいられないこと。これが光と闇のカップルの出した結論だった。光の魔法とか、闇の魔術とか、普通にはならないみたいだ。なにか、おもしろい神は舞い降りて来ないだろうか!?


紙神が降臨された。トイレットペーパーの神、ティッシュ神、折り神・・・おもしろいようで、おもしろくない!? ということで、マジメに風神雷神から、神チャレンジを始めることにした。風神は風の神ではなく、風邪の神だった。おまけの雷神の、おもしろいボケが浮かばない!? 困った!?


雷神・・・来診・・・医者か、看護婦になってしまった。紙神の犠牲もあり、福ちゃんが、俺から風邪という不幸を取り除いてくれた。さあ、ここから福の神と貧乏神の恐怖の反撃が始まる!?


俺に対する不幸!? 風邪に、雷を福の神が食べ、風神雷神には貧乏神が憑りついて不幸まみれに、まさか自然属性よりも、福と貧乏属性の方が強かったとわ!?

闇エリの彼氏に手を出された復讐の貧乏が開演する!?


ついに拘束された風神雷神。牢屋の中で俺の神ハラに耐えつつ、健気に暮らしていた。新しく登場した神は1度きりの使い捨てになるのか? それとも折り神のように準レギュラーになり、マスコットキャラとして生き残るのか? 風神雷神は、今後に登場する神々に対する指針となる!?


罪を許された、風神と雷神。住まいは上空。あだ名は、風神が風ちゃんとウイルス。雷神が、雷ちゃんとナースに決まった。他に何を決めればいいのだろう? 憑りつき先も俺に決まり、神ハラし放題!? と喜んだら、エリに監視を頼まれた福ちゃんが、俺の不幸を頂かないので、俺は生死の狭間を彷徨うことになった!? 


神々の入浴しているお風呂場を覗こうとしたが、俺は不幸が重たくて身動きがとれない。せいぜい神湯を飲むことぐらいしかできないのだった。神湯とは、神の入浴したお湯のことをいう。ラノベの購買層が、20代の男性だから、これぐらいの内容でいいのだろう・・・。


堕神。堕天使というのは聞いたことがあるが、堕神は初めてである。俺のような不幸を集める体質なのに、神が3人も憑りついて楽しく? 暮らしているので、天界の神々の怒りを買ってしまった!?


承。


「福ちゃん。久しぶり。」

「おまえ誰だっけ?」

「光リエだ!? 自分の憑りついている人間の名前くらい、覚えておけよな!」

「すまん、すまん。作者が多忙で、時間指定投稿で投稿していて、10万字いったと思ったら、8万字だったんだ。アハハ。」

「忘れられるなんて、俺は、やっぱり不幸なんだ!?」

「お詫びに少しだけ、触らしてやろう。」

「わ~い! 俺にも福がやってきた! ペチャ。」


確か、こういう世界だったはず。


「お姉さまに触れるな! 汚らわしい! ボコン!」

「ギャア!?」

「福の神お姉さまは、私たちの物だ!」

「私は、あんたたちのものじゃない・・・。」


俺を殴ったのが、雷神の雷ちゃん。暴言を吐くのが風神の風ちゃん。なぜか、こいつらも俺に憑りついている。


「おまえたちも、まだいたのか!?」

「お姉さまのいるところに、私たちはいるだけだ。」

「福の神お姉さまが、おまえに憑りついているから私たちも、おまえに憑りついているだけだ。」

「クソ! この来診ナースと風邪のウイルスの分際で!」


キャラ数が少なく、物語を書けるのは素晴らしいのだが、どれも大変な設定になってしまった。


「福ちゃん、助けて!?」

「イヤだ! だって、貴様が不幸の方が、私はたくさん不幸を食べれるからな。」

「そんな!?」

「食らえ! 神の雷鳴! サンダー!」

「堕ちろ! 神の最近! インフルエンザ!」

「ビリビリ!? ゴホゴホ!?」


俺の不幸な? 生活が、あと2万字つづく。


転。


「見つけた!」


俺の部屋が見える、電信柱によじ登り、俺の不幸を除く天使がいた。


「神とあろう者が、人間に危害を加えるとは、まさに、堕神!?」


この天使は、天界から堕神である、福の神、雷神風神を討伐に来たのだ。


「待っててください! すぐに私が助けてあげますからね!」


天使は、俺の部屋の窓から部屋に飛び込んできた。


「おやめなさい!」

「うわぁ!?」


真っ黒焦げで風邪気味の俺は、思った。頭に輪っかがあり、背中に羽がある。また変なのがやって来たと・・・。


「やめろ! 雷神風神!」

「焦げろ!」

「風邪を引け!」

「助けて! 福ちゃん!」

「やだ!」

「そんな!?」


俺たちは、いきなり現れた天使を放置した。


「無視しないで下さい! いじめですか!? これがいじめですか!?」

「ごめん、取り込んでてね。なんか用?」

「普通に、誰だ!? おまえは!? と聞いてくれませんか?」

「わかりました。」


仕切り直しである。


「誰だ!? おまえは!?」

「フフフッ・・・よくぞ聞いてくれました!」

「聞けって言ったじゃん?」

「自己紹介が終わるまで、静かにしていてください!」


天使はお怒りである。


「我が名は、ミカエル! 天界の神々が使わした、天使なのだ!」

「風ちゃんにペチャ。」

「キャアアア! 神ハラ! パチン!」

「ギャア!?」

「大丈夫ですか?」

「このくらい平気さ!」

「貴様、血が出てるぞ・・・・。」


自己紹介した天使よりも、神ハラ優先の俺。しかし、ビンタを食らってしまい、天使のミカエルに心配してもらうが、福ちゃんは、俺の顔面は血まみれだという。


結。


「おやめなさい! この堕神ども!」


ついに天使が本題に入る。


「堕神ってなに?」

「知らない。」

「堕神とは、神なのに人間に危害を加えたり、不幸な人間に憑りついて、神なのに人間に汚染され堕落した神のことです!」

「おお!」


パチパチ、俺と3神たちは、ミカエルの説明に感心して、思わず拍手する。


「え!? いや!? それほどでも!?」

「照れてる!?」

「べ、別に照れてません!?」

「いじってみると、おもしろいかも?」

「やめて下さい・・・。」


天使は、本題に入る。


「私の使命は、人間に飼いならされた、あなたたち、3神の粛清です!」

「ん!? 私たち!?」

「そうです! 神とあろう者が、人間なんかとイチャイチャして、まさに堕神の行為! なんと汚らわしい!」


人間と神がイチャイチャすることは、タブーになった。


「別に私たちは、人間とイチャイチャしてないぞ!」

「嘘をおっしゃい!?」

「だって、私たちは、神同士でイチャイチャしてるんです。ペチャ。」

「私に触るな!」

「福の神お姉さま。ペチャ。」

「それならOKか?」

「いいのかよ!?」


神同士は許されるらしい。


「とにかく、あなた方が人間に危害をくえていたのは、事実! あなた方はやはり堕神です!」

「違うって、こいつが不幸を集める体質なんだって? な、貴様。」

「そうだよ。ニコ。」

「そ、そんな言い訳は、天使の私には通用しませんよ!」

「なら、天使も憑りついて、この男が、どういう人間か自分の目で確かめればいいじゃないか? それからでも、私たちの堕神認定は遅くはないはずだ。」

「いいでしょう! 天使ミカエルが、その人間に憑りついて、全てを見定めます!」


こうして、3神だけでなく、俺には天使も憑りついた!?


つづく。











































  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る