サスペンスものというのは多くが細かい心理描写だとか、登場人物の仕草を細かく描いたりするものですが、この作品は登場人物の台詞を多くする事で話の展開にスピードを持たせ、中弛みさせず読者を楽しませるというテンポ重視の爽快な作品です。
群像劇である本作は様々な視点から登場人物や事件の展開を描き、時にバイオレンス、時にハードボイルド、時に青春な作品で、読んでいて飽きることがありません。
また、魅力的なキャラクターが多いのも特徴で、最初は別々の視点で動く彼等の関連性が読み進めるにつれて分かり、それが段々楽しくなります。
とにかく爽快なサスペンスを求めるなら、是非オススメです!