【詩小説】古詩〜いにしえうた〜

長緒 鬼無里

序章 降臨

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今より千年の昔、人間界に哀しみが満ちている事を知った神は、我が子を地上へと堕とした。

哀しみを体得するために、神の子は人の女の腹から生れ落ち、人の子として育つ。


ここから、彼の人の心に触れる旅が始まる。


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序章 降臨



諸人もろびと宇宙そらを仰ぎ

無限荒野をさすらいて

今こそ迎えん

北天の堕とし子



神の御胸みまなより

放たれて悲哀の地

人なる母の身体からだに宿らん



現世うつつよに渦巻く煩悩を

浄化するごとく

清らかなる光



弱き我らを包みたまえ

弱き我らを救いたまえ



弱き我らを信じたまえ

弱き我らを導きたまえ

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