未来夢世界
@Chifumi92
第1話
寝る食べる勉強する遊ぶ…そんな当たり前が何度も何度も繰り返される生活にヒロは飽き飽きしていた。
通知表にはBが並び、趣味も特技も何もない。そんな日常が嫌…というわけでもなかったが、たのしいと感じることはなかった。
2017年6月12日 8:20
今日もたくさんの「当たり前」が繰り返されるのだ。僕はそう思っていた。
思っていたのだ。だが!!
「こ、これってもしかして…!」
何千という靴が並ぶ学校の靴箱。そのほんの一部でしかない僕の靴箱の中にあったのは、白い小さな封筒だった。その中には
「今日の5時に体育館裏でまってます」
…と、小さな可愛らしい文字で書かれてたのであった。
2017年6月12日 16:58
さっきから無駄に落ち着かない。
僕は体育館裏を右から左、左から右…と行ったり来たりしていた。
手紙を書いてくれた子はどんな子なのだろう…可愛い字だったから、小動物みたいな弱そうな感じの子なのかなぁ、それとも綺麗なお姉様系の先輩だろうか…。いや、僕なんかに手紙をよこすような人なんだからブサイクだったりーーー…
「あ…あの!」
「はぅ!?!?!?」
突如後ろから声をかけられ、僕は少し…いやだいぶ驚いて変な声を出してしまった。
そこに立っていたのは三つ編み頭に銀フレームのメガネ、スカートは膝より下。明らかに地味なタイプの女の子だった。僕は内心ガッカリしたが、話してみるのも大切だと気を取り直し笑顔を向けたのと唇に生暖かい感触を覚えたのとはほぼ同時にだった。
「あ…、ぅ…ん!?///」
口の中にねっとりとした柔らかい感触が…、…あっさりとファーストキスを奪われてしまった。そのファーストキスは深く長かった。
やばい、頭がボーッとする…あ、胸…触ってもいいんだよな…?僕がそっと手を胸に当てた時、何かが落ちた。
「…あ!!」
女の子は急いでそれに手を伸ばした。僕は反射的にそれを取り上げた。
「だめ!!!」
なんだ?これ。
うまい棒にボタンがついてる…
そのボタンを押した瞬間、僕の体はいきなりひかり始めた。
頭がフラリとして僕は気を失った
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