応援コメント

IRON TAIL」への応援コメント

  •  大変遅ればせながら拝読中です。
     銃/砲も剣も、どちらも手放せないほど彼我の距離が目まぐるしく変化するセロウとシスルのスピード感あふれる戦闘、空戦型巨人の一撃離脱思想を体現しているようで読み応えがありました。一瞬の判断が生死を決する。そのシビアな判断の繰り返しが戦いなのだ、という感触がひしひしと伝わってくる描写もスリリングです。

     このエピソードまでで他に2つ好きなポイントがあります。
     1つ目は、巨人の下半身を失ってセロウに救助されたシスルが一度帰るという選択をするところです。上手く表現できないのですが、たぶん救助されてそのまま駆け落ち、ではなんとなく軽すぎてしまう。今一度剣を交えてから駆け落ちする、という一拍、一呼吸置いた感じが好きです。(物語的には、シスルのそれまでの生活を紹介しておく意味と、損傷していない万全の巨人を持ち出す意味があるのだと思いますが)

     2つ目は景色の描写です。青一色の海峡上空、夜闇に浮かぶ海上油田の灯火。そうした情景が鮮やかなイメージになって頭の中に入ってくる。地の文の端々に景色の描写がさりげなく織り込まれているからだと思うのですが、そのおかげで、物語世界にすっと入り込めて、その状態が持続している。読んでいる間そんな感覚でした。
     
     時間はかかるかもしれませんがこの先も読み進めていきます。
     このコメントが創作意欲の一助となれば幸いです。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。


    この先の物語があなたの琴線に触れることを願います。

  • こんにちは!

    序章のみですが、久しぶりに、余白の少ない小説らしい小説を拝読しました。
    実は横読みが苦手で、WEBではもう少し密度の薄い文を好んで読んでいたのですが、つい先日、カクヨムが縦読みに対応したのも非常によいタイミングでした。

    ロボット物、アニメなどではよく見るのですが小説で読んだことはほとんどありませんでした。
    ジャンルとしてはやはり動画向きで、あの躍動感を活字で表現するのは難しいだろうという先入観もありましたが、「IRON SKIN」での空戦の描写には思わず惹きこまれました。

    また、ただ単に写実的な戦闘描写を繰り返すだけでなく、所々でひかる文学的なフレーズが、どこか幻想的な雰囲気も醸し出しているように思いました。
    私も、ジャンルは違いますが戦闘シーンを書くこともありますので、こう言う動きをこんなフレーズで表現することもできるのか、と大変参考にさせて頂きました。

    正直言いますと、万人受けというよりは、かなり読者を絞った内容にお見受けしますので、私のような門外漢がコメントを残すのもどうかと思いましたが、私なりに感じた部分を拾わせて頂きました。

    只今、みなさまの作品を順番に拝読させて頂いておりますが、思ったよりも多くの作品が集まり、なかなか一つ一つをゆっくり拝読できないのを心苦しく思っております。
    御作についても、一話辺りのボリュームが多めということもあり、今回は序章のみで切り上げさせて頂きますが、また機会がございましたら続きも拝読させて頂きたいと存じます。

    この度は自主企画へのご参加頂き、大変ありがとうございました。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。言及して頂いた点について軽く申し上げます。

    ロボットものは殆どアニメであるため、書いていると自然と1クールアニメに近い構成になっています。私はこれをささやかな長所と捉えています。

    描写については、美しさを目標に書いたので好評いただき感無量です。

    万人受け、はしませんね。ロボットアニメが好きな人に「いい作品だ」と言っていただければ星もPVもあるいは必要ありません。

    もし本当にお気に召されたのならば、第一章以後も失望はさせないつもりですので機会があればいらして下さい。

    企画ご苦労さまです。いい作品に出会えることを、私からもお祈り申し上げます。