夏の想い出
線路の上に現れる陽炎。
その場所だけ、世界が揺らいで見える。
空には白い鳥。
どこまでも、どこまで、飛んでいく。
太陽の下、2人は歩いている。
ただ、ひたすら前に向かって。
彼は、
彼女は、
思っていた。
──この夏が早く終わりますように。
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