第3話そんなシリアスになられても……

――わたくし、目の前に居座るスライムべスに言った。

 だれが、分身の術をきわめろと言った。いや、その前に。どうやってそんなメタル級な素早さを身につけたんだ。そこだけは褒めるぞ。

 しかし実際に体験するとなんだな。分身したスライムべスがやけにドシリアスな顔してくる! こわい!! 

 わたくしは外に放り出そうとして、何匹もの分身をつかんだ。スカだった。頭にきた。なんでわざわざわたくしの部屋で新技披露してくれるのだ。

 お腹が空いたので夕飯を食べに行く。

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