第3話 朝鮮半島の領土問題意識を

3. 朝鮮半島の領土問題意識を


 ムーパルチャンネルの番組「国家非常事態対策委員会」で最近、ベンジャミン・フルフォード氏(以下、BF)が興味深い発言をしている。

 日本、韓国、朝鮮が一つの国に統合するという動きがあるというのだ。

 もともと第二次世界大戦前、三十年間、朝鮮半島と日本列島は大日本帝国という一つの国だった(台湾や南方諸島も含めて)。その一つの国を、戦後、米国が三つに分断統治して植民地化し、互いに争わせるようにこの地の国民たちに情報操作してきた。

 歴史的にも極東の半島と列島はほぼ同一民族と言えるが(日本語と韓国語は姉妹言語であることなど)、この地の国民に、長い間、それに気づかせないよう、嘘の教育をしてきたため、現時点では感情的に互いを嫌いあっている。

 だが日朝韓が一つになれば、中国、ロシアと同等の大国が誕生する。だからもう一度、極東アジアは一つになるべきだ。

 BFはそう唱える。


 日本と韓国が米国の植民地であることは、在日または在韓米軍基地から推測がつくが、北朝鮮が米国の植民地と言われてもピンとこない人もいるかもしれない。

 これはBFの過去の動画を見てもらえば理解できる。

 マスコミは北朝鮮は米国の敵国で、米国は日本と同盟国だと喧伝するが、これはプロパガンダに過ぎない。実際は、北朝鮮はCIAの命令で日本向けテポドンを配置しているのだ。

 極東アジアを分断させ、互いに争わせた方が米国としては支配しやすい。一つにまとまって国力を持たれるのが一番困る。

 テポドンの核兵器は米国製またはイスラエル製とのこと。

 常識的にものごとを考えてほしい。北朝鮮のような後進国が独自で核兵器を開発できる技術力がないことは、誰もが合意できるだろう。


 第二次大戦後、ドイツはベルリンの壁で東西に分断された。その後、89年にベルリンの壁は崩壊し、東西ドイツは再び一つの国になった。なぜ一つになったのか。それはもともと一つの国だったからだ。

 

 われわれもまた、過去の記憶を呼び戻すべきだ。極東アジアを外から見たら、一つの民族だ。まずは米国の植民地状態から独立し、もう一度一つになるべきだろう。

 ただし片方がもう片方の政府を征服するのではなく、対等合弁が必要だ。

 共通の言語は英語とし、旧日本領は日本語と英語、旧韓国領、旧朝鮮亮は韓国語と英語というように、地域ごとに標準語を調整してはどうか。

 また明治維新では廃藩置県により、それまで半独立国といっていい藩が解体し、中央集権体制が確立されたが、今度はその逆に、ローカル地域の地方自治権を強化し、国全体としては外交、防衛のみの行政に特化した連邦国家のような体制が望ましいだろう。

 

 つまり半島と列島が統合する最大のメリットは第一にこの地域内での戦争が起こらないことである。軍隊だけ統一し、そのための共通の国家元首を置き、それ以外の行政はすべて地方自治が担当するというのでもいいだろう。



 領土問題というと、マスコミは北方領土、尖閣諸島、竹島ばかりを取り上げ、日朝韓統一問題に触れることはない。

 だがこちらの方がはるかに関心を持つべき領土問題なのだ。

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