高校生根暗オタクが異世界に召喚されました
かに
第1話 プロローグ
俺の名前は石本
そんな俺の毎日の日課が、、
「ふぁー、あ、また朝かぁ。」
そう、お察しの方もいると思うが、ネトゲをして夜を明かすことだ。
そして、中学のころからの口癖がある。
「今日も学校か__」
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am8:10
学校までは徒歩十分ほどだが、行くのが面倒くさい。足がすくむ。
そんなに学校に行きたくないなら行かなかったらいいじゃないかという方もいるだろう。だが、俺は中途半端に学校に行かなくなり、そのまま不登校になることを恐れているのだ。
そう、ただ度胸がないだけなのである。
一日休んだだけで、「高校に行けなくなるぞ!」と脅してきた担任のせいで、いやでも学校に行かなければいけないという使命感にかられるのだ。
というか、中学の担任の俺への扱いはひどかった。
勝手にオタクだとかどうとか偏見と先入観の塊のような目で俺を見て、「おまえ、アニメだけじゃなくて勉強もしろよ」とか言ってきた。
余計なお世話だっつうの。
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キンーコンカンコン
「きをつけーれーい」
「「「お願いしまーす」」」
「あれ?輝来てたんだ?」
俺を下の名前で呼ぶ奴はこの学校に一人しかいない。
幼馴染の
は?幼馴染?裏山過ぎる!!シネカス とか言うやつもいるだろうがそうでもない。その理由はまた説明するとして……
「おう、スズ。来てたんだぞ」
「その呼び方にもいい加減慣れるよ……」
こいつの名前は
そんなどうでもいいことから一日は始まり、俺は時計とのにらめっこを開始するのだった。
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「はぁ、やっとオワタ。かえってネトゲ?いや、ゲーセンでレッツグルーヴってのも……」
「ヤッホー輝!暇そうだね?」
そう、幼馴染が嫌な理由は、無駄に絡んでくるところだ。
「いま、人生設計で忙しい。そんなことより、お前、ぼっちかよ」
「はー?」
背中をたたいて抗議の意を示す幼馴染。
もっと可愛ければ歓迎なんだけどなー。はたから見れば美人かもしれんがタイプじゃない。以上。異議なし
俺の脳内議会は三秒で幕を閉じた。
こうして幼馴染に背中をたたかれながら、今日はネトゲにしようと決めるのだった。
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