第3章
(1)ー1
世界には、百余りの国家が存在する。
そのうちの一つ、亜州第三十八地区にて複数の光の柱が目撃されてから、既に一週間以上が経過していた。
第三十八地区の周辺各国、および海上航行中の船舶からの情報によると、光の柱の出現地域は、以下の通り。
第二管区中心部。
第三管区中心部。
第三管区港湾部。
第四管区中心部。
第六管区港湾部。
いずれも平野部の人口密集地帯に柱の出現が確認され、その直後に巨大なキノコ雲が立ち上っていたことからも、出現各所における物的および人的被害規模は、尋常でないと予測されている。
亜州――第三十八地区。八日目。
第二管区中心部。
そこは、既に死んだ町だった。
荒涼とした大地に、冷たい風が吹きすさぶ。
風は唸りを上げて地上を蹂躙し、そして砂塵を含んだまま、鼠色の空へと高く昇ってゆく。その風を遮るものは、ない。焦土と化した大地に点在しているのは、申し訳程度に残る建物の
再び、風が吹いた。
女はうつ伏せに倒れた姿勢のまま、虚ろな目だけを動かしてその風の行く先を仰ぎ見る。
頭上には、重い雲が低く垂れ込めていた。太陽の光を遮る鉛色の綿は、今や町全体に覆いかぶさっており、地上の生物に言い知れぬ圧迫感をもたらしている。日ごとに下がり続けている気温によって、なおさら生命の息吹が奪われてゆくかのようだ。
女は依然として地に伏したまま、ただぼんやりと、その雲を見つめる。そして、ことさらにゆっくりと、今度は地上へと視線を移した。
眼球を動かすだけで、こめかみの辺りがみしりと音を立てる。それが、己の体が朽ちてゆく音だということを、漠然とではあるものの女は理解していた。乾いてひび割れた唇からは、細い細い呻き声が漏れる。吐く息が、白く宙空へと溶けてゆく。
自分は、一体いつからここでこうしているのだろうか。
時間の感覚がひどく茫漠としている。ほんの数分前に倒れ伏したばかりのような気もするし、数時間前のような気もするし、数日前からずっとここにいるような気もする。
女の衰弱ぶりを嘲笑するかのように、風はなおも吹きすさび、砂埃と共に彼女の視界を遮る。
反射的に、女は目をつむった。瞼が、重い。ともすればそのまま意識を手放してしまいそうになるのを、かろうじて堪える。
しばらくして一陣が去ったことを肌で確認し、女は恐る恐る目を開いた。ややあってから、その焦点が、おぼろげながらも幾つかの像を結ぶ。
そして目に映ったのは、地平線の彼方まで続く瓦礫の山。かつては建物であったものが倒壊し、焼け崩れた様であった。
残っているのは、砕けたブロック塀や焼けた瓦くらいのもので、住居や施設として機能していた頃の名残など、どこにもない。風を遮る障壁にすら、なってはいない。ひしめくように並び立っていた木造家屋も、大通りに軒を連ねていた煉瓦造りの店舗も、近頃開通したばかりだった路面電車の車両も、今や全て、文字通り
そしてそれらの瓦礫の脇に無造作に転がっているのは、女よりも先に力尽きてしまった者たちの亡骸だ。
あるものは黒く焼け焦げて炭化し、あるものは腐敗して肉の形が崩れ、そしてまた、あるものはちぎれた四肢から
自分があのような末路を辿るのも、そんなに遠い話ではないかもしれない。女はぼんやりとそう考えた。そして再び、呻き声を漏らす。
背中が、痛い。大きく皮膚の
あぁ。
どうして。どうして、こんなことになってしまったのだろう。
全ては、あの日から始まった。
あの日――。そう、
あれはよく晴れた日だった。朝、娘をつれて診療所へ行く前に、娘と義母と自分、三人分の布団を干してから家を出たのを覚えている。雲ひとつない、いい天気だった。
しかし。
突如として世界は暗転した。ちょうど正午ごろ、娘の診療を終えて、家路についている途中のことだった。
あの時何が起こったのかは、今もって女にも分からない。娘の手を引いて歩いていたら、隣町の方角がいやに明るくなったのだ。何だろう、と怪訝に思った女の視界に飛び込んできたのは、巨大な光の柱が、地上から天に向かって伸びる光景だった。
その原因を考える
女を背後から襲ったすさまじい熱風は、その皮をはぐようにして、女の身体に大きな傷跡を残していった。彼女は生まれてはじめて、自分の皮膚と肉が焼け焦げる匂いを味わった。気の狂いそうな激痛と悪臭に翻弄され、痛い熱いと泣き叫び、助けを求めたが、どうにもならなかった。誰も助けてなどくれなかった。
否。時を同じくしてその場にいた人間は皆、彼女と同じように、熱風で体を焼き焦がされ、あるいは炎に包まれてもがき苦しんでいたのだ。
先刻まで傍にいたはずの娘の姿は、どこにも見当たらなかった。炎で真っ赤に染まった世界の中、人間のものとは思えぬ叫び声や呻き声が、そこここから反響していた。
なぜそのような事態に陥っているのかは全く理解できなかったし、背中の痛みに耐えることと娘の姿を探すことに精一杯で、事の要因を探るだけの余力など、女には残されていなかった。
ただ分かるのは、その時を境に、町は地獄と化したということ。今まで自分達が平穏な生活を営んでいた場所が、無残な瓦礫と亡骸だらけになってしまったということ、ただそれだけだった。
助けもなく、支えの手もなく、女は独り、地獄の町を
惨状には果てがなかった。行けども行けども、同じような光景が続くばかり。避難所どころか無傷の場所などどこにもありはせず、ただただ、燃えさかる炎と焼け崩れた瓦礫と逃げ惑う人間が、女の視界を埋め尽くしていた。
業火が収まった後も、事態が好転することはなかった。爆煙によって黒く
事態収拾の為、行政側が何かしらの手立てを打ってくれるだろう。女は最初、そう思っていた。
仮にもこの
だからこそ、このような事態においては、役所から避難指示が出され、行政主導の救護所や避難所が設けられるだろう。自分のような怪我人はそこへ運ばれ、手当てを受けることになるのだろう。そしてそういった場所ではきっと、娘のことも何か分かるに違いない。女はそう、信じていた。
しかし。
その期待は、面白いほどにあっさりと裏切られた。
女は、炎の中で見た無粋な鉄骨を思い出す。歴史ある石造りの建造物として名高かった役所の庁舎もまた、業火に包まれ、崩れ落ちていた。そこで働いていた人間がどうなったのかなど、考えるまでもなかった。
行政による救援も期待できず、この町に駐屯していたはずの亜州陸軍の姿も見られない。それどころか、この瓦礫と
女が背中に受けた火傷は、日増しに彼女の体力と生命力を奪っていった。ろくに食べ物も水も口にできぬまま、どんどんと下がり続ける気温の中、それでも何とか今この瞬間も生き長らえているのは、ひとえに、娘に会いたいというその強い気持ちのためだ。生きて、娘にもう一度会うのだと。爆風に叩きつけられた時に離してしまった娘の手を、もう一度握り締めてやるのだと。
それに、しても。
女は自分の吐息が白く昇ってゆくのを見つめる。
なんて寒いのだろう。
今は、暦の上では秋口に差しかかろうかという頃のはずだ。それなのに、この寒さは一体どうしたのだろう。あの日の炎の海が、まるで嘘のようだ。女の目の前、乾いた大地には、うっすらと霜が降りてさえいる。この季節に、霜が。
まだまだ暑い日が続くわねと言って、娘や義母と揃って庭の縁台に腰掛けていたのは、確かほんの十日ほど前のことだ。あの時の、太陽が落とした影の濃さまでをも、鮮明に思い出せるというのに。空に向かって伸びていた、
女は地に伏したまま、再び眼球をさまよわせた。
視線を定めることすら、もはやままならぬ状態だ。ゆらりゆらり、ゆらめく視界の中に、陽光は差し込んでは来ない。太陽は一体、どこへ行ってしまったのだろう。どうして、こんなに寒いのだろう。いったい、この町はどうなってしまったのだろう。
いったい、どうなって。どう な って
今度こそ意識が遠のきかけた、そのとき。
地面を振動させて、何かがこちらへとやってくるのが感じられた。単純で小刻みなエンジン音。やがて何かが軋む音がして、エンジンも止まった。
女から少し離れたところに停車したのは、一台のトラックだった。運転席と助手席からは、それぞれ灰色の軽装ジャケットに身を包んだ若者が二人、地面へと降り立つ。彼らの着ているのが、夫の遺影で見慣れた亜州軍の兵装であることにすら、女は気付かない。
兵士二人は小型の
「まだ息があるな。――おい、大丈夫か?」
声をかけられるが、女にはそれに応える力さえも残されていない。虚ろな目で、目の前の若者をただ見つめた。
女の様子に、若い兵士は焦燥を覚える。まずい、この女は彼岸へと渡りかけている。慌てて自分の背後を振り返り、同僚の兵士に声をかけた。
「おい。悪いけど、トラックから担架を持ってきてくれるか?」
しかし、彼の同僚はぼんやりと立ち尽くしたままで、動こうとする気配がなかった。青年は怪訝に思い、同僚の顔を見やった。そして眉をひそめる。
同僚の男はひどい顔色だった。血の気がない、といった状態を通り越して、既に蒼白だ。何かを堪えるように、口を一文字に引き結んで脂汗を浮かべている。
そんな同僚の様子に、若い兵士は合点する。
「そりゃ、具合も悪くなるか……」
ぽつりと呟いてみたが、その声もまた、同僚には届いていないようだった。
彼らは、
食べるものも、水さえも確保が困難なこの状況下において、連日、不眠不休で生存者の捜索作業が続けられている。
この町に駐屯していたはずの第二管区部隊の陣営はおろか、行政組織の庁舎さえもが物理的に壊滅し、主体となって動くはずの人間は皆、数多の屍に埋もれてしまっている。現段階で、国内他管区の部隊との連絡もつかない為、この土地に不慣れな青年達の第一管区部隊だけで、瓦礫の山の中から生存者を見つけ出さなければならない。人手が足りていないので捜索範囲を広げることも難しく、今日のようにようやく足を運べた地域で彼らを待っているのは、既に屍と化した者ばかり。
衛生部隊でもない彼らにとって、いつもと勝手の違う任務に就いていることも、戸惑いの原因となる。肉体的にも精神的にも、疲労が蓄積されるのは無理もない話だ。
青年は立ち上がると、同僚へと歩み寄り、その肩を軽く叩いてやる。そこで初めて、同僚は青年の存在を思い出したかのように、目を瞬いた。
「え? あ……」
「大丈夫か? お前、顔色が悪いぞ? まさか、今さら死臭に酔ったなんて言うんじゃないだろうな」
努めて軽い口調で、青年はもう一度、同僚の肩を叩いてやる。そうでもしないと、自分の体までもが疲労を思い出してしまいそうだった。
「このご婦人を救護所まで運ぶぞ。手伝ってくれ」
青年が言うと、同僚は頷き、トラックまで戻って担架を持ってきた。二人がかりで女をうつ伏せのまま担架に乗せ、青年が前方、同僚が後方を担いだ。
地面に転がった瓦礫や屍を避け、慎重に足場を確保しながら歩いていると、また別のトラックがやってきて、青年たちの車の隣に停車した。そのトラックからも、青年たちと同じ第一管区の兵士が幾人か降り立ち、そして散開していった。
青年はそれを、担架を運びながらもぼんやりと見つめる。残されたトラックの荷台には、この近辺で回収した遺体が、荷物のように無造作に積み込まれていた。
それら遺体の山の中から、やけに細く白い腕がこちらへと覗いているのを、青年は見つける。その長さから察するに、幼い子どものものだ。手には、明らかに手作りと分かる人形を握り締めていた。母親が子どもの為に作ってやったのかもしれない。
人形を抱いたまま、子どもは死んでいったのか。そしてその後、人形を握る手が固まってしまうほどに長い時間、放置されていたのか。
青年はその腕から目をそらした。やりきれない思いが、胸の中でざわざわとさざめきたつ。あんな幼い子どもまでもが犠牲になったのだ。戦争はもう、終わったというのに。
唇を噛み締めていると、背後に異変を感じた。担架を提げる手に、今までとは違う負荷がかかる。
振り返ると、今の今まで身じろぎ一つしなかった女が、担架の上で体をよじるようにして苦悶の表情を浮かべていた。その手は、遺体が山積みになったトラックの方へと伸ばされ、宙を掻く。もはや用をなさないと思われていた口からは、しきりに掠れた呻き声が漏れる。
「あああ……あぁ……レ…、レ……ィ…」
鬼気迫るものを感じ、青年は急いで、担架の後方を支えていた同僚に声をかけた。
「おい、彼女の様子がおかしい。一旦、担架を下ろすぞ」
しかしその提案は、思わぬ形で実行に移されることとなる。
担架をそっと下ろそうとしていた青年の手が、突如、更なる負荷を受けて均衡を崩した。危ない、と思ったが遅かった。担架は、悶える女を乗せたまま、地面へどうと落ちる。女の身体が反転して、背中から地面へと叩き付けられる。断末魔のような、女の悲鳴。
青年は反射的に、担架の後方を預かっていたはずの同僚を見やった。そして瞠目する。
同僚の男は、担架から手を離し、地面へ四つん這いになっていた。その全身が、異様なまでに震えている。
「どうし……」
青年が声をかけようとした、その時。体を丸めたまま、彼の同僚はその場で嘔吐した。鼻を突く、胃液の匂い。
「お、おい、本当に大丈夫か!?」
駆け寄ろうとしたが、倒れた女のことも気にかかり、足が鈍る。
その間にも、同僚は更に胃の中のものを吐き出す。次第に、彼の体が激しく痙攣を始める。青年は眉をひそめた。嘔吐物の中に、赤いものが混じっていたからだ。嫌な予感に、背筋がざわりと撫で上げられる。そしてその予感は当たった。
男が、ひときわ体を屈める。何かを押しとどめるように、自らの手で口元を塞いだ。ぐほっという、くぐもった低い音。直後、口を覆った指の間から、赤い液体が伝い落ちる。そして堪えきれなくなったのか、男は激しく咳き込みながら、
やがて男は、肩で大きく息をした。かと思うと、そのまま、己の嘔吐物と血反吐が混じった水溜りの中に、勢いよく倒れ付した。ぴしゃりという、粘性の液体が跳ねる音。それきり、男はぴくりとも動かなくなった。
青年はただ呆然とそれを見ていた。鼓動が、少しずつ早鐘を打ち始める。
「こ、この症状……まさか…」
今朝がた、捜索班の上官から聞いたばかりの情報が、彼の脳裏によみがえる。この、症状。これはよもや、例の――。
「う……」
足許から聞こえてきた細い声に、青年は我に返る。
先ほどの女が、火傷を負った背を打ちつけたまま、仰向けの状態で尚も身体を動かそうとしていた。言葉にならない呻き声を上げながら、何かを求めるように手を中空へと差し伸べる。
青年は慌てて女の傍へと
不気味なものさえをも感じて、青年は女の身体から離れた。どこにそんな余力が残されていたのか。何が彼女を、そうさせるのか。しかし彼には、トラックの荷台に積まれた亡骸の一つ――人形を握り締めた幼子が、この女の娘だということなど、分かるはずもない。
次に青年は、吐血したまま動かない、同僚の元へと駆け寄った。
彼こそ、早くあの姿勢から助け出さねば、嘔吐物が喉に詰まって窒息してしまう。落ち着け、冷静になるんだ。青年は自分にそう言い聞かせる。まずは気道を確保して、彼を安全な姿勢に横たえてやらなければいけない。
訓練で幾度となく行った救命措置の手順を頭の中で繰り返しながら、青年は同僚の肩と頭を支え、ひとまずは横臥させた。その時。
「うわああああっ!」
思わず悲鳴を上げて、青年は自分の手の平を見やる。抱き起こした拍子に、同僚の頭皮から、髪の束がごっそりと抜け落ちたのだ。柔らかい頭髪がさわりと指の間を零れる、その不気味な感触が手に残る。息が荒くなっているのが、自分でも分かった。
地面に広がる赤い嘔吐物と、抜け落ちた髪の毛と、意識をなくしたままの同僚。青年はそれらを、愕然とした顔で順番に見やる。嘔吐、吐血、急性脱毛。間違いない、これは、この症状は――。
上官の重々しい声が、耳によみがえる。
『救援隊および救援された
現在のところ、この症状が見られた患者への治療法は分かっていない。彼らを待ち受けているのは、凄惨なまでの、死のみ。
ゆらり、と青年は立ち上がった。周囲を見渡す。ここはこれでもまだ、被害の少ない方だ。爆心地と思われる隣町は、大地そのものが大きくえぐれており、生存者どころか建物の残骸すら皆無だと聞いた。
この町で――いや、第二管区で何が起こったのか、青年達には分からない。ただ、第一管区の駐屯地からも巨大な光の柱とキノコ雲が目撃され、一体どうしたのだと駆けつけてみたらこの有様だった。
町は瓦礫と屍で埋め尽くされている。行政も軍もまるで機能していない。他管区の駐屯部隊とも、国の政府とも、全く連絡がつかない。そんな状況のまま、もう一週間が過ぎようとしている。
震える声が、青年の喉の奥から漏れ出る。
「な、何なんだよ、もう……。冗談きつ過ぎるよ……。戦争は…戦争は、終わったんじゃなかったのか? なんで、こんなことに……」
そして、もはや日の射さなくなった暗い空を仰ぎ、青年は叫ぶ。
「勘弁してくれ! 一体どうなっちまってるんだ!」
その声は白い水蒸気となって、大気へと溶けただけであった。誰も、何も、答えなど寄越してはくれない。
光の柱が立ち昇ってから数日後には確かに、欧州陸軍から派遣されたらしい部隊が、この町にも駐屯していた。しかし彼らは、ろくな救援活動も遺体処理も行わないまま、僅か一日二日の滞在で引き揚げていった。
それきり、欧州陸軍から再度派兵が行われたという話も聞かない。欧州どころか、同じ亜州の軍隊ですら、一切の物資も人材も送ってこない。第三十八地区の政府自身も、依然として沈黙したままだ。
国家が国家としての機能を果たさず、近隣国家への通信もままならない。島国である地形が災いして、他国へ救援を要請することも容易ではない。つまり。
このままでは救いの手など望むべくもないのだ。この国は―世界から見放されたのだ。
呆然と立ち尽くす彼の頬に、
青年は空を仰いだまま、顔を歪めた。
九月の、雪。季節外れの雪。ありえない。あってはならない。何かが、おかしいのだ。町が破壊されただけではなく、何か大変なことが起こってしまっているのだ。
禍々しい予兆を孕んだその雪は、見る見るうちに焼け野原へ降り積もってゆく。まるで、全てを覆い隠してゆくかのように。
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